「哲学的テーマ読書会(仮)」草案 【本紹介式読書会×哲学カフェ】
岡本コースケです。
私は本紹介式読書会と哲学カフェ、どちらも好きでよく参加しています。
自分でも読書会や哲学カフェを開きたい・・・と思っており、既に読書会は開きました。しかしどちらも弱点を感じる部分があり、自分なりに理想の会を開くことはできないかと考えていました。
そこで、本紹介式読書会と、哲学カフェの合体型・ハイブリッド型である
「哲学的テーマ読書会」を考案し、開いてみたいと思いました。
今回はその構想を書き留めていきたいと思います。
読書会と哲学カフェ
本紹介式読書会の特徴と弱点
本紹介式読書会は、自分が読んだ本を他の人に布教する楽しさ、アウトプットする為に本と向き合う楽しさ、他人の推し本を知る楽しさなど、読書家同士の交流会としてとても良い場所だ。
また、自分が選び、読んだ本の内容を元に、自分の考えを自分の言葉にまとめることに楽しみを見出している参加者も多いと思う。
弱点としては、一人一人の持ち時間が短くなりがちなことと、みんなが自由に本を持ち寄るため、参加者同士の紹介本のテーマのつながりが薄くなりがちなこと。
「私の本のテーマについてもっと語りたかったな」「あの本のテーマについてもっと語りたかったな」と思うことがあった。
1つのテーマについて深く語り合うことが難しいと思う。
(課題図書式読書会については後ほど)
哲学カフェの特徴と弱点
哲学カフェでは、「自由」「現実」「情報」といった抽象的・哲学的テーマに対し、参加者が各々で自分で考え、言葉を交わし合う。
参加者同士の様々な視点で議論は交わされ、基本的に結論は出ないにしても、テーマに対しての見識が深まる。
今はコンテンツが無数に溢れ、他人同士の老若男女が共通の話題で盛り上がることが難しい時代だと思うが、哲学カフェはテーマの抽象性ゆえに、世代の違いを越えた重厚なコミュニケーションの場としても期待できると思う。
しかし、弱点としてはおそらく、そのハードルの高さにあると思う。
いくつかの哲学カフェに何度か参加した事があるが、基本的に若い人の参加者がほとんどいない。
読書会は20代〜30代が中心なのに対し、哲学カフェは20代〜30代の参加者は珍しいのではないだろうか。
おそらく、自分の頭だけで抽象的なテーマについて考え、語り合いましょう、と言っても、ピンと来ない人が多いのではないだろうか。
30代の私としては、少し寂しさを感じると共に、私の大好きな哲学カフェの面白さががもっと若い世代にも広まって欲しいとも思っている。

「哲学的テーマ読書会(仮)」草案
その概要と流れ
先述した本紹介式読書会と哲学カフェの弱点を補う為に考案したのが
「哲学的テーマ読書会(仮)」だ。
「自由とは」「社会とは」「現実とは」といった
哲学的テーマを掲げてそれにちなんだ本を参加者たちが持ち寄り、それを紹介しながらテーマに沿って語り合い、見識を深め合う会だ。
その会の流れは下記を想定している
①みんなで軽く自己紹介
(哲学カフェマナーで、お名前と挨拶、言いたいことあれば言う、くらいの内容にする)
②主催者からのお願い事や主旨の説明
③お一人約10分の持ち時間で、テーマにちなんだ本の紹介とトークを順々に
④余った時間はテーマに沿ってトーク(脱線も歓迎!)
→各々が持ってきた本を読みながら「こんな事が書いてあって、私はこう思いました」みたいな感じに、本を思考の補助輪にして、参加者の価値観や意見を語り合う。
ここでは本とは関係なく、自分で考えついたこと、思いついたことを発言してもらうのも大歓迎。
哲学的テーマにちなんで持ち寄られた本を皆が紹介し合い、その後はテーマトークを行う。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で例えるならば、「本」は、ジョジョにおける「スタンド能力」のようなものだ。
「持ち寄った本(スタンド能力)」それ自体が個性であり、その人の思考や発言を助けてくれる。
本とは関係なく、自分で考えついたこと、思いついたことを発言するのも歓迎であり、それはさながら能力者本人が素手で闘うようなものだ。
そうした自由度を持ちつつ、1つの哲学的テーマに沿って会を進めることで、参加者同士の話題に共通性が生まれ、テーマに対して深い話ができる場になる、という目論みである。
テーマについて
哲学的テーマ読書会の肝は、本紹介式読書会のテーマに哲学的な題材を掲げることにある。
例えば「自由とは」というテーマであれば、私はジョージ・オーウェルのディストピア小説の金字塔「1984」を持っていこうか、と思いつく。
あるいは岡本太郎の自由な精神性が綴られた「今日の芸術」を持っていきたくもなる。
本には様々なテーマが宿っており、1つの本にいくつものテーマが混ざり合っていることもある。
そんな本を、哲学カフェ的なテーマトークの場の、思考の補助輪として用る。

哲学的テーマ読書会の試み
見込める参加者層
その試みは大きく分けて2つある。
「読書会」からの視点では、本紹介式読書会で、1つのテーマに沿ってより深い話を交わし合うことができる場の創出である。
「哲学カフェ」からの視点では、「本」という思考の補助輪・サポート器具を与えることで、ハードルを下げ、参加者層を広げることにある。
参加者層としては、まず哲学カフェに参加している人々や、哲学カフェに参加したものの、難しくて距離を置いていた人だと思う。
哲学カフェに参加する人々は、基本的に本を読む人が多いだろう。
そして新たな参加者層として期待したいのは、「読書会」に参加している人々だと思う。
「読書会」では、「本」を通して自分の考えや意見を交わし合うことに面白みを見出している人も多いだろう。そうした人に、より深い話ができる場を創りたい。
また、ファシリテーションのハードルも下がり、開催側の人間も増えることを狙えるのではないだろうか。
「読書会」と「哲学カフェ」双方の発展
「哲学的テーマ読書会」により、「読書会」のバリエーションを豊富にし、そこから「哲学カフェ」への流入も見込めるかもしれない。
本は人に知識を与えたり、知らない世界を教えてくれたり、過去の賢人と対話させてくれたり、読む人の思考を促す、人間にとって良き友であり続けた。
そうした本と共に考え、言葉を交わし合う場、文化を創る。
学生や市民たちが言葉を交わし合う文化に、新たな形を創れるのではないかと思う。
その他課題など
新しい試みなので、そもそも人を集めるところからが課題となる。
また、課題本式読書会や既にあるテーマ式読書会との違いについても述べたいところではある。
これ以上は長くなるので、これ以降は次回書き留めたいと思う。
また現在、5/18土曜日に大阪梅田にて
「哲学的テーマ読書会」の募集をかけています。
テーマは「本、あるいは読書」。
ご興味のある方は是非ご参加ください!
こくちーず募集ページ↓
https://www.kokuchpro.com/event/f869bdbc0f63780dcb795fd7904996d4/
