広告費を増やす前に見直すべき4つの穴
「広告を出しているのに、問い合わせが来ない。」
その悩み、広告のせいだと思っていませんか。
問い合わせが来ない原因の多くは、広告じゃありません。
そのあとの「導線」が壊れているんです。
広告費を増やす前に、見るべき場所があります。
自社サイトの「どこで問い合わせを取りこぼしているか」を
自分で診断できるようにします。
広告費を足す前に知ってほしいこと
問い合わせが来ないとき、
多くの経営者はこう考えます。
「広告が足りないんじゃないか。もっと予算を増やそう。」
これ、一番やってはいけない判断です。
実際、ある大手のクラウドサービスを支援したときも、
まさにこの状態でした。
広告からの流入はある。
でも、受注につながらない。
「広告費の垂れ流し状態ですね」と
お客さん自身がそう表現していたくらいです。
ここで広告費を増やしていたら、
垂れ流す金額が増えるだけでした。
僕たちがやったのは、
お客さんが申し込みまでたどる
「道のり」全体を見直すことです。
結果、施策を始めた翌月には、
前月比でコンバージョン数が1.2倍、
商談化率が1.3倍になりました。
もちろん、これは一社の実例であって、
業種や商材によって伸び幅は変わります。
ただ、広告は一切増やしていません。
道のりを直しただけで数字が動いたんです。
お客さんが「申し込むまでの道のり」を分解する
ここで、大事な考え方を一つ。
お客さんは、いきなり問い合わせをするわけじゃありません。
こういう「道のり」を、必ずたどっています。
❶ 広告やSEOで、サイトに来る(集客)
❷ サイトを見て、興味を持つ(閲覧)
❸ 「ここなら相談してみよう」と思う(検討)
❹ 問い合わせフォームを開く(行動)
❺ 入力して、送信する(完了)

問い合わせが来ないということは、
❶〜❺のどこかでお客さんが脱落しているということです。
これを、マーケティングでは「ファネル(漏斗)」と呼びます。
上から水を注いでも、
途中に穴が空いていれば、最後まで水は届きません。
広告(❶)を増やすのは、注ぐ水を増やすこと。
でも、穴が空いたままなら、
垂れ流しが増えるだけなんです。
まず、穴がどこにあるかを見つける。 これが先です。
どこで脱落しているか、4つの穴を疑う
では、どこに穴が空きやすいのか。
よくある脱落ポイントを、4つ紹介します。
自社サイトを思い浮かべながら、チェックしてみてください。
①:来た瞬間に帰られている(直帰)
サイトを開いた最初の画面で、
「自分には関係ない」と思われて帰られるパターン。
特にスマホで起きやすい。
僕たちが見てきた中でも、
アクセスの大半がスマホなのに、スマホでの見え方が
まったく考えられていないサイトは珍しくありません。
ボタンが小さすぎて押せない。
文字が詰まっていて読む気が失せる。
そういうサイトほど、
直した瞬間に スマホからの直帰率がはっきり下がります。
来た人が、最初の3秒で「お、自分向けだ」と思えるか。
ここが第一関門です。
②:何の会社か、3秒で伝わらない
トップページを見て、
「この会社は何をしてくれるのか」がすぐ分からない。
お客さんは、迷ったら帰ります。
考えさせた時点で、負けです。
③:問い合わせへの道が分かりにくい
興味は持ったのに、
「で、どこから相談すればいいの?」が分からない。
ボタンが目立たない。
どのページにも問い合わせ導線がない。
これで取りこぼしている会社が、本当に多いです。
④:フォームが、面倒くさい
ここが、最大の落とし穴です。
せっかくフォームまで来たのに、
入力項目が多すぎて、途中で離脱する。
会社名、部署、役職、電話番号、住所、細かい質問…。
入力が面倒だと、人は最後の一歩で帰ってしまいます。
一番もったいない「フォームの穴」を塞ぐ
この4つの中で、すぐ直せて効果が大きいのがフォームです。
うちがフォーム改善で実際に見るポイントを共有します。

特に、入力項目の数。
情報を集めたいからと項目を増やすと、その分だけ離脱します。
最初の問い合わせは、業種にもよりますが、
名前とメールアドレスだけまで削れないか、
一度検討する価値があります。
高額な商材やBtoBの場合は、
多少の項目が信頼材料になることもあります。
でも「とりあえず全部聞いておこう」で増やした項目は、
たいてい離脱の原因になっています。
詳しい話は、やり取りの中で聞けばいい。
入り口のハードルを、とにかく下げる。
これだけで、問い合わせ数が変わります。
「感覚」ではなく「データ」で穴を見つける
ここまで読んで、
「うちのサイト、どこに穴があるんだろう」と思ったはずです。
それを、感覚で当てにいってはいけません。
データで見つけます。
ツールは、2つあれば十分です。
❶ Googleアナリティクス
どのページで、どれくらいの人が帰っているかが分かる。 無料で使えます。
❷ ヒートマップツール
お客さんがページのどこを見て、どこで離脱したかが、色で見える。
ヒートマップを使うと、
「このページの、この部分まで読んで、みんな帰っている」というのが、
はっきり分かります。
直すべき場所がピンポイントで見えてくる。
感覚で「たぶんデザインが古いから」と
全部作り直すのは、 お金も時間も無駄です。
データで穴を特定して、そこだけ直す。
これが、一番効率がいいやり方です。
AIで「自社サイトの穴」を診断してみる
最後に、今日できることを一つ。
専門ツールを入れる前に、
まずAIに自社サイトを診断させてみてください。
あなたはWebマーケティングの専門家です。
私の会社のサイトについて、「問い合わせが来ない原因」を、
お客さんの行動の流れに沿って診断してください。
【サイトURL】〇〇
【現状】広告は出しているが、問い合わせがほとんど来ない
以下の各段階で、想定される問題点と改善策を教えてください。
・サイトに来た瞬間(直帰されていないか)
・トップページ(何の会社か3秒で伝わるか)
・問い合わせへの導線(分かりやすいか)
・フォーム(入力のハードルが高くないか)
最後に、最優先で直すべき箇所を1つだけ挙げてください。このプロンプトのポイントは、
お客さんの行動の流れに沿って診断させていることです。
サイトの良し悪しではなく、
「どこで脱落しているか」という視点で見ると、
本当の課題が見えてきます。
そして最後に「最優先を1つだけ」と絞らせる。
全部いっぺんに直そうとすると結局動けません。
まず1つ直して、数字を見る。それからまた次へ。
問い合わせが来ないのは
あなたの商品が悪いからでも、
広告が足りないからでもありません。
お客さんが最後の一歩を踏み出せる道になっているか。
そこを整えるだけで、
同じ広告費でも結果は大きく変わります。
広告費を足す前に、
まず自社の導線を疑ってみてください。
