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「褒める」って、何だろう。──子どもの中にある宝物の探し方

「褒める」って、何だろう。

テストで100点を取ったことを褒める。足が速いことを褒める。もちろん素敵なこと。でも子どもが本当に嬉しいのは、「自分では気づいていない良いところを見つけてもらったとき」かもしれない。

テストの点数でも、運動神経でもない。子どもの中にある、まだ名前のついていない「その子らしさ」を見つけること——それが褒めることの本質だと、20年かけてようやく気づきました。

「褒める」には2種類ある

心理学の研究で、褒め方によって子どもへの影響がまったく異なることがわかっています。

スタンフォード大学のミューラーとドウェックが行った研究では、10歳前後の子どもたちに知能検査を受けさせ、その後の褒め方を2つに分けました。

一方のグループには「こんなに解けたなんて、賢いわね」と能力を褒め、もう一方には「こんなに解けたなんて、一生懸命頑張ったのね」と努力を褒めました

その後、難しい問題に再挑戦させると、結果は明確に分かれました。

努力を褒められた子どもたちは難しい問題にも前向きに取り組み、成績も向上しました。一方、能力を褒められた子どもたちは、失敗を恐れて簡単な問題を選ぶようになり、さらには自分の成績を3分の1以上がごまかすという結果も出ました。

「賢いね」と言われた子は、その評価を失いたくないと思うようになる。「頑張ったね」と言われた子は、もっとやってみようと思うようになる。

たった一言の違いが、子どもの姿勢をここまで変える。

褒めることは、お金と同じ効果がある

そもそも、なぜ人は褒められると嬉しいのか。

脳科学の研究でその理由が明らかになっています。人が褒められたとき、脳内の「線条体」という部位が活性化することがわかっています。この線条体は、金銭的な報酬を受け取ったときにも反応する部位です。

つまり、褒められることは脳にとってお金をもらうのと同じくらいの喜びをもたらす。

親の言葉がそれほどの力を持っているということを、改めて意識させられる研究です。

「結果」より「プロセス」を褒める

この研究から実践したのは、「結果への褒め言葉」を減らして「プロセスへの褒め言葉」を増やすことでした。

「100点すごい!」ではなく「毎日コツコツやってたもんな」。
「キャプテンに選ばれてよかったね」ではなく「みんなのこと、ちゃんと見てたんやな」。

結果は本人の努力と環境が生み出すもので、親が褒める部分じゃない。褒めるべきは、そこに至るまでの姿勢や行動だと思っています。

褒めるとは「宝探し」だと気づいた

3人の子どもを育ててきて、一番大事だと感じた褒め方があります。

**「子ども自身が気づいていない長所を、親が先に見つける」**ことです。

・最後まであきらめなかったね
・困っている子を気にかけてたね
・一度やると決めたら絶対やる子だね

テストの点数でも、運動神経でもない。子どもの行動の中にある、まだ名前のついていない「その子らしさ」を言葉にしてあげること。

3人を育てて振り返ると、節目節目で子どもたちが踏み出せたのは、能力を褒め続けたからではなかったと思っています。むしろ「あなたはこういう人間だ」と具体的な場面で伝え続けたことが、子どもたちの自己イメージを作っていった気がしています。

褒めるのが難しい日もある

正直に言うと、いつも上手に褒められたわけではありません。

疲れている日は子どもの良いところが見えにくくなるし、結果ばかりに目が向いてしまうこともある。「なんでできないんや」と言いそうになった夜も数え切れないほどあります。

そういうときに自分に言い聞かせていたのは、「宝探しだ」という言葉でした。

まだ見えていないだけで、必ずある。今日見つけられなくても、明日でいい。

子どもの長所は、本人より先に親が見つけるものかもしれない。そして、その言葉が子どもの中で長く生き続ける。

宝探し、一緒に楽しんでいきましょう。

マーキー|子育てを遊ぼう
Xでも毎日、子育ての気づきをつぶやいています → @Marky_Marky_74

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