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#60『HELP/復讐島』(2026) ~上司を無人島で再教育?サム・ライミ監督が描く予想外すぎるサバイバル~

こんにちは、まーみんです🐧

今日は、タイトルからして穏やかじゃない1本、『HELP/復讐島』を観てきました!

日頃から上司のブラッドリーに、 パワハラを受けていた主人公のリンダ。 そんな二人が乗った飛行機が、まさかの墜落…。 たどり端いたのは、誰もいない無人島。あ、これ立場が逆転して復讐が始まるやつだ! と確信して観始めたのですが、 斜め上の方向へすっ飛んでいきました(笑)


おすすめな人

  • サム・ライミ監督のキレのある演出を堪能したい

  • レイチェル・マクアダムスの静かなる狂気を目撃したい

  • 2時間、ノンストップで加速するスリルを味わいたい

  • どんでん返しのある心理戦が大好物

おすすめしない人

  • パワハラ描写を直視するのが精神的に辛い人

  • 爽快感100%の単純なリベンジ映画を求めている人

  • 「善人と悪人」がはっきり分かれている物語が好きな人

あらすじ

会社員のリンダは、日々パワハラを繰り返す上司ブラッドリーの下で鬱屈とした日々を送っていた。ある日、出張のため乗り込んだ飛行機が墜落し、誰もいない無人島へ。 生き残ったのは、大嫌いな上司と自分の2人だけだった―。 リンダは持ち前のサバイバルスキルで状況の立て直しを図るが、次第に二人の“力関係”が逆転し始める― 無人島で立場も理性も崩壊していく先に待つ、想像を絶する結末とは―

Filmarksより引用

監督
サム・ライミ

キャスト

リンダ = レイチェル・マクアダムス
ブラッドリー = ディラン・オブライエン

感想


冒頭のオフィスシーンから漂う、隠しきれない「違和感」

映画が始まった瞬間から、スクリーン越しにヒリヒリとした緊張感が伝わってきます。 もちろんディラン・オブライエン演じるブラッドリーは、観ていて拳に力が入るほど嫌な奴なのですが、それ以上に私をざわつかせたのがリンダの存在でした。 パワハラを受けて縮こまっているはずの彼女の立ち振る舞いや、オフィスに流れる空気の重さ。 「本当にブラッドリーだけが怪物なのだろうか?」という得体の知れない予感が、サム・ライミ監督特有の、どこか冷徹なカメラワークによって増幅されていくんです。 この序盤に散りばめられた小さな違和感の正体が、物語が進むにつれて驚愕の形で回収されていく構成は、まさに圧巻でした。

リンダの適応力が「サバイバル」を越えていて、もはや怖い

無人島に流れ着いた直後、私が一番驚いたのはリンダの驚異的な適応力です。 普通なら、絶望とパニックで数日は呆然と過ごしてしまいそうですよね。 ところがリンダは、まるであらかじめ準備していたかのように、手際よく枝や葉で道具を作り、火をおこし、雨水を貯水するシステムを構築していきます。 その無駄のない動作を見ていると、「これは極限状態での覚醒なの? それとも…?」と、彼女の知性に裏打ちされた計画性を疑わずにはいられません。 都会では「数字に強い有能な社員」だった彼女が、文明を失った瞬間に「最強の捕食者」へと変貌を遂げる。その豹変ぶりに背筋が凍りました。

「被害者」と「加害者」の境界線が溶けていくスリル

島での生活が長引くにつれ、二人の立場は文字通り逆転していきます。 ブラッドリーも必死に抵抗を試み、何度もリンダを罠にかけようとしたり、自分一人だけでの脱出を画策したりするのですが、その小細工すら彼女の手のひらで転がされているように見えるんです。 文明の看板を剥ぎ取られたブラッドリーが無能さを露呈する一方で、リンダが彼を精神的に追い詰め、執拗に「再教育」を施していく様は、復讐という言葉では生ぬるいほど。 「本当に恐ろしいのは、暴力的な上司ではなく、支配を完成させようとする静かな部下なのかもしれない…」と、観客の視点を迷子にさせる心理戦の演出が実に見事でした。

2時間のテンポ感とサム・ライミ監督の「毒」

2時間という上映時間でしたが、ダレる瞬間は1秒もありませんでした! 次々に投入される衝撃的な展開と、逃げ場のない孤島というシチュエーションが相まって、終盤に向けて加速度的に緊張感が高まっていきます。 サム・ライミ監督らしい、人間の本性を容赦なく暴き出すエネルギッシュな演出は、まさに働くすべての人に向けた強烈な一撃。 社会のヒエラルキーが崩壊したとき、そこに残るのは誰なのか。 強烈な余韻を残す傑作エンターテインメントでした。

ここからネタバレあり感想

リンダの「真の姿」と結末の衝撃

後半に進むにつれて、リンダが見せた、ブラッドリーを完全に「飼い慣らした」ような感じには、言葉を失うほどの狂気を感じました。 彼をすぐ殺して解放してあげるのではなく、自分がいなければ一分一秒も生きていけないという恐怖を骨の髄まで叩き込む。 あがき続ける彼に残された唯一の道さえも、彼女にとっては退屈をしのぐ「遊び」の一部でしかないという絶望感。 最後の最後まで、どちらが本当の『獲物』だったのか分からなくなる不気味さと、彼女の静かな微笑みが、復讐を超えた純粋な恐怖として胸に突き刺さりました。

いかがでしたか? 「自分の隣のデスクに座っている大人しい人」が、もしリンダだったら…。 明日から会社に行くのが、少しだけ怖くなってしまいそうですよね(笑)

次の更新もお楽しみに♪
それではまたね👋

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