チキン南蛮くんと鮭フライくん(完結編)
チキン南蛮くんと鮭フライくん、二人ともが遠いところに行ってしまう、らしい。
初めて聞いた時はまさかと思った。
でも、どうやら本当のことらしい。
「…ごめんな、maro」
鮭フライくんがいつもの優しい顔で言った。
優しいけど、困った顔でもある。
「どうして…?ずっといっしょにいられると思ってたのに。」
思わず本音が涙と同時にこぼれる。
「お上には、逆らえないんだ。」
「…は?」
鮭フライくんは、ぽつぽつと語り始めた。
自分はもとはこの世界の住人ではなかったこと、「お上」なる人物から言われて偵察に来ていたこと…。
そして今回もチキン南蛮くんは黙って行ってしまおうとしたけど、私には伝えてから行くことを鮭フライくんが提案してくれたこと。
「なんなのそれ。」
私の理解の範疇を越えている。
でも、たったひとつ、わかることは。
私にできることは、何もない。
いつの間にか、チキン南蛮くんがテトラポットの上から降りてきていた。
「次会う時は、鮭フライよりもいい男になってるから。」
「ちょ、待てよ!」
鮭フライくんの決め台詞がさく裂する。
木村拓哉さんといえば、「ちょ、待てよ」ですよね~!
…あれ?
ドラマ「ラブジェネレーション」で「待てよ」と言っていたそうですが、「ちょ」がついていたのかどうかは…?
「次…?次、会えるの?」
涙で二人の顔が見えない。
でも二人の笑顔を、目に焼きつけておきたい。
「信じてれば、きっと会える。」
鮭フライくんが、ささやくように言った。
そして…最後の言葉。
「Maybe。」
「Maybe」は、ドラマ「プライド」内で木村拓哉さんが多用していた印象的な台詞ですね!
気づくと、私は一人で海岸に立っていた。
その日から。
私の周りは、また色を失くした。
おもしろいチキン南蛮くん。
優しい鮭フライくん。
まさか二人ともいなくなってしまうなんて…。
それでも日常は回る。
悲しんでばかりは、いられない。
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
私は二人に出会ったお店と似たところで、働き始めた。
立ち仕事なんて久しぶりだけど、少しずつ板についてきた気がする。
きっといつか。
二人にまた会えるって、信じてる。
その時は…もしかしたら。
また二人の間で揺れ動いちゃうのかな?
ちょっと意味不明にまとめましたが…🤣
この回をもちまして、「チキン南蛮くんと鮭フライくんシリーズ」はひとまず完結といたします!
恋の行方を見守ってくださったみなさま、ありがとうございました!!!
そして実際の店舗は…
閉店までまだ少し猶予があるので、通い詰めます!!😭
心配したり悲しんだりとmaroに寄り添ってくださり、本当にありがとうございます!!!
それから、最後に念のため、1つだけお知らせしておきます。
私は…
とくに木村拓哉さんのファンというわけではありません!!
(知らんがな)
