「ご家族でどうぞ」が難しい
年に1度くらい、高校時代の友人と4人で会って食事をする。
最近、そのうちの1人がLINEでこんなメッセージを送ってきた。
「今度会う時は、手土産持ってくの、やめない?」
彼女のこのひと言で、私はとても救われた。
正直なところ、手土産を選ぶのも、もらうのも、とても悩ましかったからだ。
たいていの場合、手土産はちょっとしたお菓子が多い。
友人たちには家族がいて、それぞれ3人とか4人で住んでいる。
そう考えたら、私はそれぞれの友人たちに家族で分けられるくらいの量のお菓子をあげなくてはならないのだろうか?などと思い始めた。
友人によって渡す手土産が違うというのも、何かおかしい。
そうすると、一番家族の人数が多い人に合わせるのか。
これでは、荷物がかさばって、持っていくのが億劫だ。
また、出費もかさむ。
そこで私は、お菓子をやめて、入浴剤などのかさばらない手土産にしようと考えた。
いや、これも正解ではないのかもしれない。
成分が肌に合わないかもしれないし、香りが好みと合わないかもしれない。
あるいは、家族で湯舟を共有している人は、家族がその入浴剤を嫌がることも考えられる。
一方、私も彼女たちからお菓子をもらうわけだが、ひとり者の私は3人からもらったお菓子をひとりで消費しなくてはならない。私には3人分のお菓子は多すぎるのだ。
ある女性向けメディアが200人を対象に行ったアンケートでは、128人、つまり64%が、女子会に手土産を持参すると答えている。
手土産を持参する理由は、「話が弾む」「センスの良さを出せるチャンス」「自分のお気に入りをシェアしたい」などだそうだ。
私の場合は「他の人が手土産を持参するから」だ。
ひとりだけ手土産を持参しないというのは、どうにも居心地が悪い。
ああ、どうしよう。困ったな。
そう思っていたから、1人が「もう手土産やめない?」と言ってくれたのは、とても助かった。
私は、誰かと会って食事をするとき、なんとなくその人の家族の存在まで気にしてしまう。
手土産を選ぶときも、「本人が喜ぶもの」だけでなく、「家族で分けられるもの」を考えてしまう。
別に、友人たちは家族を代表して食事会に出席しているわけではない。それなのに、既婚者や子どものいる人への手土産は、いつの間にか「ご家族でどうぞ」というものになりやすい。
そして、友人たちが食事会に来るまでの背景も、つい想像してしまう。この集まりのために家族の夕食を用意してきたのかもしれない。帰宅後に家事が待っているのかもしれない。
家族を持たない私と、家族を持つ彼女たちとでは、同じ食事会に参加していても、その前後の時間は少し違うのだろう。
それでも、会っている時間に彼女たちが楽しそうだったことが、何よりうれしかった。
あなたは、友人との食事会に手土産を持っていきますか。
「本人への贈り物」なのか、「ご家族でどうぞ」なのか、迷ったことはありませんか。
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