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AIで絵を描くことについて

AIで絵を描くことについて、個人的なお話しをします。

僕は美大を出て、長いあいだクリエイティブをビジネスにして生きてきました。絵を描くこと、つくることは、仕事であり、人生そのものでもあります。
だからこそ、AIで絵を描くことに対して、最初から拒否反応はありませんでした。

そもそも現代アートって何だろう、と考えたとき、どうしても思い出すのが マルセル・デュシャン です。
便器にサインをしてアートにしてしまった、あの出来事。あれ以降、アートは、上手に描けるかどうかだけではなくなりました。

そう考えると、AIも同じだと思っています。
AIが描いた絵にサインをすることで、それはアートになる。AIは新しい絵筆であり、現代アートの延長線上にある存在です。

たとえば、絵の具をキャンバスにぶつけて、偶然性に任せて生まれる作品がありますよね。あれも、すべてをコントロールしているわけではありません。
AIで絵を描くのも、それととても近い感覚です。完全に任せる部分と、人の意思が入る部分。そのバランスが面白い。

そして、これははっきり言えるのですが、絵が上手い人は、AIを使ってもやっぱり上手いです。
なぜかというと、その人の中にすでに美的な価値観があり、良いビジョンをイメージできているから。

AIに発注するときも同じです。
どんなプロンプトだと、どんな絵が出やすいのか。
どう指示を出せば、自分の世界観に近づくのか。
それを考えられるのは、頭の中に完成イメージがある人だけです。

AIが出した絵を、そのまま使うことはほとんどありません。
気に入らなければ、何度も出しなおしますし、場合によっては自分で修正もします。
最終的に、これは自分の作品だと思えるところまで、ちゃんと手を入れる。

だから僕は、AIで絵を描くことはアリだと思っています。
ズルでも手抜きでもありません。
新しい道具を使って、どう表現するか、というだけの話です。

そして何より、いい絵ができたときは、純粋に楽しい。

個人的には、これからの時代、AIを使うか使わないか、ではなく、どう使うか。クリエイティブをビジネスにしていく人にとっても、とても大切な視点だと感じています。

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