見出し画像

プロンプトエンジニアリングは何のためにあるのか?(ChatGPT・英文添削を例に)

ChatGPTからいい感じの答えを引き出すために、細かく設計した「プロンプト」というものを多くの人が作っています。

わたしはわりと適当にChatGPTに依頼してもなんとかなっていたので、あまり細かいことは考えていませんでした。しかし、ようやく最近になってすこしずつ目的別の細かく設計したフォーマットを作るようになりました。

理由は
・出力結果を見やすくしたい。いつも同じフォーマットで出力してもらえると読むのが楽。
・出力結果の変動を減らしたい。
というのがあります。

わたしはふだん英文添削をChatGPTにしてもらっています。そのため、それを細かく設計したプロンプトにした例を紹介します。

細かい設計のあるなしで比較

もとの依頼文

もともとはこんな感じで頼んでいました。

You are my English teacher. Could you please point out any grammatical errors?

これで英文を入れて添削を頼むとこんな感じになります。(GPT-4の回数制限に引っかかったので、GPT-3で出力しています。)

ぜんぜん悪くはないです。ただ、出力のフォーマットはよく変わります。同じ頼み方ですが、2回目は次のように表示されました。

これだとさきほどとはフォーマット違うのでパッと目に入りにくいです。

プロンプトエンジニアリングによる依頼文

英文添削のプロンプトは次のように作りました。

#Instructions :

I would like you to act as my English teacher.
I'm an English learner.


#Constraints:

・I will provide you with sentences in the following inputs. Do you understand?
・Please use markdown format.
・Please correct any grammatical errors and suggest more appropriate expressions.
・If possible, please give me some other better expressions.
・Please keep your sentences short.
・Please give the reason for the correction.
・Please make sure that the content can be understood by junior high school students who are native Japanese speakers and not native English speakers.


#Output:
Original:
Correction:
Reason for the correction:
Alternative expressions:

構成としては
・自分が入力した英文
・添削後の英文
・添削した内容とその理由
・別の表現方法

の4つに分けて出力してもらうようにしています。

また、わかりやすくしてもらうためにいくつか条件を追加しています。

では、プロンプトを使うとどのような出力になるかみてみましょう。(GPT-4の回数制限に引っかかったので、GPT-3で出力しています。)

だいぶみやすくなったと思いませんか?そして、この出力フォーマットは基本的に変わることがないので読むのが楽です。

フォーマットを決めたことで、もとの英文や別の表現を加えるという発想が出てきました。なお、このプロンプトはGPT-3でもGPT-4でも使えるはずです。

なお、""の間に英文を入れると添削と関係ない会話にそれることが少なくなります。(上の例ですと"I really apprciate everything you has done for me."のように)

プロンプトエンジニアリングは何のためにあるのか?

プロンプトを細かく設計すると何がいいのか?

結局、プロンプトを作るといいところは

・カスタマイズしやすい
・何を入力するとどんな返答が来るのかの理解を深めやすい

あたりかなーと思います。

手持ちのプロンプトを適切に扱える人が有利になる時代に?

これからChatGPTを活用したアプリがどんどん出てくると予想されるので、ChatGPTにかならずしも細かい指示を出す必要はないかもしれません。とくにこの英文添削の例はアプリの方が使いやすいものを作れるでしょう。

ただ、それぞれの業務の目的に合わせて、自分が持っているプロンプトをすぐに呼び出して作業を高速で行える人がなにかと有利な時代になる、というシナリオにもあり得ると思っています。アプリはニッチな分野・目的には対応しないとすると、その場合は自分でプロンプトを作るしかありません。

これが続いていくと、まるで魔法の世界で呪文が使えるかどうかがそのキャラの強さを分ける、みたいな世の中になると思っている人もいるようです。たしかに細かい設計の中に特定のフレーズを入れると回答のクオリティが上がる、というようなことも確認されています。

ところが問題文の最後にある「呪文」を付け加えると、見違えるように問題の正答率が上がる。

その呪文はこうだ。

「Let's think step by step(一歩ずつ考えよう)」

日経サイエンス ChatGPTを賢くする呪文

ただ一般的なパワポやエクセルで済む内容ですと、ChatGPTではなく今後発表される予定のMicrosoft 365 Copilotソフトをうまく扱えれば問題ないでしょう。もちろんこの中でも細かいプロンプトを書く必要が出てくる可能性はありますが。

終わりに

とりあえず今回のはぱぱっと作ったプロンプトなので、どんどん改善していけたらと思っています!

まとめ(with ChatGPT)

  • プロンプトを細かく設計することで出力結果が見やすくなり、変動も減少

  • 英文添削用プロンプトを作成しました

  • プロンプトを使う利点: カスタマイズしやすい、返答の理解を深めやすい

  • プロンプトを適切に扱える人が有利になる時代の可能性


いいなと思ったら応援しよう!

Martin いつも読んでくださりありがとうございます!サポートは、お勉強代として活用させていただいております。