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[2026.6.6]今夜の1杯と、今日のこと

土曜日の朝、目が覚めて「さて、今日は何をしよう」と考える。
お気に入りのカフェに行くか、どこかへ遊びに出かけるか、美味しいものでも食べに行くか。いくつか選択肢を頭に浮かべてみるものの、どれも今の自分の気分にしっくりとハマらない。
結局、軽く身体を動かして筋肉に刺激を入れ、今日は妻と一緒に家で過ごそうと決めた。
一歩も外に出ない、贅沢な引きこもり。夕方からは、画面の向こうで不可能な任務に挑み続けるトム・クローズを眺め、ハラハラしながら一日を締めた。映画の中の非日常とは真逆の、おだやかで、絵に描いたような平和な休日。
けれど、夜になって妻が会社の同僚との飲み会へ出かけていくと、急に部屋の空気が変わった。
ぽっかりと空いた、一人の時間。
静まり返った部屋にいると、不思議と寂しさが波のように押し寄せてくる。
「やることが見当たらない」と思う一方で、頭の片隅では、勉強や仕事、片付けなど「やらなきゃいけないこと」が山ほどリストアップされているのを知っている。
なのに、どうしても手が動かない。
平日は時間が足りなくてあんなに焦っていたのに、いざ自由な時間が手に入ると、どう使っていいか分からなくなる。この矛盾した心の揺れもまた、日々を真面目に、全力で生きようともがいている証拠なのかもしれない。
とりあえず、もう一杯だけ温かい飲み物を淹れてみよう。この何もない、だけど何かを考えてしまう夜も、きっと明日への助走になるはずだから。

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