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【解説】サブウェイ店員から数学の歴史を塗り替えた男〜「不可能」を覆す遅咲きの挑戦〜

ITスキルの習得やビジネス実践を通じて「30代からの再出発」を応援している当note(https://note.com/masa_cloud)ですが、今回は皆さんの挑戦へのモチベーションを極限まで高める、ある数学者の信じられないような逆転劇をご紹介します。

【解説】サブウェイ店員から数学の歴史を塗り替えた男〜「不可能」を覆す遅咲きの挑戦〜

紹介するのは、科学系YouTubeチャンネル・Veritasiumの動画『The Man Who Worked At Subway, Then Solved An "Impossible" Problem』です。エリート街道から外れ、一時はサブウェイの店員として働きながらも、数学界の超難問を解き明かしたイータン・ジャン(Yitang Zhang)の物語を紐解いていきましょう。

立ち塞がる数学界の「絶対的な壁」

物語の舞台は「双子素数の予想」と呼ばれる、数学界屈指の未解決問題です。双子素数とは、「11と13」や「17と19」のように、差が2しかない素数のペアのこと。数が大きくなるにつれて素数はまばらになりますが、この双子素数は無限に存在するのか?という問いです。

数学者たちは長年、素数同士の間隔(ギャップ)に上限があることを証明しようと奮闘してきました。しかし、2005年に世界トップクラスの専門家たちが集結して議論した結果、当時のアプローチでは「1/2の壁(分配のレベル)」を越えることは原理的に不可能である、という絶望的な結論に至りました 。 世界の頭脳たちが「これ以上は無理だ」と諦めた瞬間でした。

サブウェイから始まった遅咲きの挑戦

専門家たちが匙を投げたその問題を、ひそかに、そして孤独に解き続けようとしていた男がいました。それがイータン・ジャンです。

彼はアメリカで博士号を取得したものの、推薦状を得られず学術ポストに就くことができませんでした。一時は車上生活を経験し、その後7年間もサブウェイでの帳簿付けやレシート整理などのアルバイトで食いつなぐ過酷な日々を送ります。

しかし、彼は数学への情熱を決して失いませんでした。隙間時間を見つけては地元の図書館に通い、数論の研究を続けていたのです。1999年に友人の紹介でようやく大学の講師職を得た彼は、世界の誰もが「不可能」だとした双子素数の問題に狙いを定めます。

孤独がもたらしたブレイクスルー

2012年の夏、コロラド州の友人の家を訪れていたジャンに、突如として閃きが舞い降ります。専門家たちが足踏みしていたエラー項の処理について、特定の素因数に絞って再構築することで、不可能とされた「1/2の壁」をほんのわずか(1/584)だけ突破する方法を思いついたのです。

2013年、無名の講師から送られたその論文に、査読者たちは当初「どうせどこかに間違いがあるだろう」と高を括っていました。しかし、読み進めるうちに彼らは衝撃を受けます。論理の綻びは一切なく、完璧に証明されていたからです。 彼は見事、素数の間隔が「7000万」以下になるペアが無限に存在することを証明し、歴史を塗り替えました。

「不可能」という思い込み(グループシンク)を捨てる

ジャンの大発見が発表された後、さらに面白い現象が起きます。 「不可能ではない」と知った世界中の数学者たちが一斉にこの問題に群がり、オンラインの共同プロジェクト(Polymath)を通じて証明を洗練させていきました。その後、若き数学者ジェームズ・メイナードが全く別のアプローチを発見し、最終的に素数のギャップは「246」まで一気に縮まりました。

動画内でも語られていますが、これは陸上競技の「1マイル4分の壁」と同じです。誰かが壁を破るまでは全員が「人間の限界だ」と思い込んでいたのに、一人が達成した途端、次々と記録を更新する者が現れました。 ジャンが偉業を成し遂げられた理由の一つは、彼が学術界のエリート集団から「孤立」していたため、「これは絶対に解けない」という集団心理(グループシンク)に囚われなかったからだと言われています。

学びに「遅すぎる」ことはない

GASやGCPのプログラミングなど、新しいIT技術を学ぶ過程でも「自分には難しすぎる」「今からでは遅い」という見えない壁にぶつかることがあります。 しかし、サブウェイで働きながらも自分の頭で考え抜き、世界を変えたジャンの姿は、情熱と継続があればいつでもブレイクスルーは起こせるという事実を私たちに教えてくれます。

30代からの再出発は決して遅くありません。ぜひ皆さんも、自分の中にある「不可能」という思い込みを捨てて、新たな学びのステップを踏み出してみてください。


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伊藤正章|サバイバルDXクリエイター:荒野のPip-Boy設計局 忍の知恵と技術への「お布施(チップ)」を賜りたく存じます。頂いた財は、持続可能な社会、子供たち、自然、そしてあなたへの還元(有益な発信・開発)に全額投資いたします。画面下のボタンより、影の立役者たる拙者への御調達をお願い申す。一期一会の御縁に、深き感謝を。