海外MBA在学中に体験した企業訪問プログラムの話:アメリカ国内と南米で見たリアルなビジネス現場
USC IBEARで経験できる企業訪問プログラム:DELPとIELPについて
今回の記事では、現在私が留学している米国ロサンゼルスにある
USC Marshall School of BusinessのIBEARプログラムで度々機会のある「旅行」……ではなく、「企業訪問」について紹介します。
IBEARというのは主に米国外の海外留学生が多く集まる1年制のMBAである。なお、通常MBAは2年制(56週間)のプログラムだが、われわれは1年(48週間)で同じ内容を学ぶことになる。
すなわち1年制と2年制でまったく同じMBAの学習内容を、2倍速で進んでいくという環境に私は身を置いている。
IBEARでは、授業だけでなく、実際に企業を訪問し、現地のビジネスや経済環境について学ぶ機会があります。
大きく分けると、以下の2種類です。
DELP:Domestic Experiential Learning Program(国内企業訪問)
IELP:International Experiential Learning Program(海外企業訪問)
と覚えてもらうとわかりやすいと思います。
では、私の代では実際にどのようなことをしたのか紹介していきます。
DELP:アメリカ国内企業を訪問するプログラム
まず、DELPについてです。
私の代では、1年間で3回のDELPがありました。
10月:Chicago
1月:San Francisco
4月:Seattle
いずれも1〜2泊ほどの行程で、宿泊するホテルは学校側が手配してくれます。
部屋は基本的に2人1部屋です。
クラスメートと事前に「一緒の部屋にしよう」と約束していれば、その2人で同室になります。特に希望がなければ、学校側が適当にペアを組んでくれます。
また、追加料金を支払えば、1人部屋にすることも可能です。
DELPの主な内容:企業訪問と卒業生との交流
DELPの主なイベントは、企業訪問と、卒業生とのディナーです。
企業訪問では、各都市を代表する有名企業のオフィスを訪問します。
訪問先では、まずその会社の主なビジネスモデルや事業概要について説明を受け、その後Q&Aセッションが行われます。
単に企業の説明を聞くだけではなく、実際に働いている方々に質問できる貴重な機会です。
業界の動向、企業の戦略、今後の課題などについて、現場の視点から話を聞くことができます。
また、最終日にはその都市近辺に住んでいるIBEARの卒業生たちとのディナーが組まれることが多いです。
卒業生の方々は、在校生との交流を目的に参加してくださり、キャリアの話やIBEAR卒業後の経験などを聞くことができます。
DELPの1日のスケジュール例
DELP期間中の1日は、だいたい以下のような流れです。
7:00〜8:00頃
ホテルからマイクロバスで出発
9:00頃
1社目を訪問
午前中
もう1社訪問
企業訪問のあとは、バスの中で「訪問した企業から何を学んだか」を発表する機会があります。
いわゆるcold call形式で指名されることもあるので、訪問中はしっかりメモを取っておくのがおすすめです。
昼食
レストランで食べることもあれば、学校側からサンドイッチのような軽食が配られ、バスの中で食べることもあります。
午後
さらに1〜2社を訪問
夜
基本的には自由時間です。
クラスメートと一緒に食事に行く人もいれば、一人でゆっくりご飯を食べる人もいます。
企業訪問がメインではありますが、訪問先の都市でクラスメートと時間を過ごせるのもDELPの楽しさの一つです。
IELP:海外で現地企業を訪問するプログラム
次に、IELPについてです。
IELPは海外に行き、現地企業を訪問するプログラムです。
私の代では、12月に1週間かけてチリとアルゼンチンを訪問しました。
DELPがアメリカ国内の企業訪問であるのに対し、IELPでは海外のビジネス環境や、その国特有の経済・社会的背景をより深く学ぶことになります。
チリでの企業訪問:鉱山会社やワイナリーなど
チリでは、土地柄もあり、マイニング、つまり鉱山関連の会社を訪問しました。
また、ワイナリーを展開している会社にも訪問しました。
チリはワインの産地としても有名であり、その国の産業構造や輸出ビジネスを理解するうえで、とても興味深い訪問先でした。
実際に現地企業の方から話を聞くことで、教室で学ぶだけではわからない、その国ならではのビジネスの特徴を感じることができます。
アルゼンチンでの企業訪問:国立銀行など
一方、アルゼンチンでは国立銀行などを訪問しました。
アルゼンチンは、経済史や金融史の観点からも非常に興味深い国です。
現地企業を訪問することで、ビジネス単体だけでなく、その背景にある国の経済状況や政策、金融システムについても考える機会になりました。
IELPではマクロ経済の視点も重要
IELPでは、企業のビジネスモデルだけでなく、マクロ経済の観点も重要になります。
たとえば、Q&Aでは以下のような観点を含めて質問すると、より深い学びにつながると思います。
その国の経済史は、現在のビジネス環境にどのような影響を与えているのか。
金融政策や為替の変動は、企業経営にどのような影響を及ぼしているのか。
地政学的な要因は、その国の産業や貿易にどう関係しているのか。
特に海外企業訪問では、「その会社が何をしているか」だけではなく、「なぜその国でそのビジネスが成り立っているのか」を考えることが大切だと感じました。
企業訪問はIBEARならではの貴重な学びの機会
DELPとIELPは、どちらもIBEARならではの非常に貴重な経験です。
授業で学んだフレームワークや知識を、実際の企業や現地の経済環境に結びつけて考えることができます。
また、クラスメートと一緒に各都市を訪れ、移動時間や食事の時間を共有することで、クラス内のつながりもより深まります。
「旅行」と言いたくなるくらい楽しい要素もありますが、実際にはかなり学びの多い企業訪問プログラムです。
IBEARを検討している方にとって、DELPやIELPはプログラムの大きな魅力の一つだと思います。
現地就職を希望する人は、どのようにこれらのイベントをどのように活用すべきかについて、後日改めて"米国現地就職完全ガイドブック"のような記事を出す予定のため、そちらを参照してほしい。
チリとアルゼンチンでの写真
以下、チリとアルゼンチンで撮影した写真です。





では今回の記事はこの辺で終わります。
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