-596-【自作の作詞 × AI附曲 × AI小説】 believe
【AI附曲】
Listen to the music generated by Suno
自作の作詞を基にSunoでAI生成した楽曲です。
【オリジナル作詞】
believe
作詞:かがみ かえで
空は青いのにここからは見えない
深い森の奥 迷い込んだ小鳥(とり)のよう
裏切られ、そして傷ついて
もぎ取られた羽根が枯れてくよ
”好きな人できた”なんて嘘でも隠してほしかった…
あきらめたくないよ
私の中のもう1人の私が
落ちこんだココロのドアを叩いているよ
当たって砕けようよ
何にもしないまま後悔するより
そのほうがずっと私らしいはずだから
I feel like believing in my future
風に導かれ湖に抱かれた
凛な水の音(ね)に 夢を飛んだ小鳥(とり)のよう
やるせなく、だから抱きしめて
溢れてくる過去に潤んでく
”別れたくないよ”なんて涙であなたに飛び込んだ…
あきらめられないよ
私の恋にもう1人の私が
忍ばせたココロの鍵を探しているよ
自分を信じようよ
あなたの背中しか見えなくなっても
誰よりもずっと愛しているはずだから
I feel like believing in my future
あきらめたくないよ
私の中のもう1人の私が
落ちこんだココロのドアを叩いているよ
当たって砕けようよ
何にもしないまま後悔するより
そのほうがずっと私らしいはずだから
I feel like believing in my future

【AI短編小説】

Believe-魂の止まり木と鏡の森
[ 序章:色のない森 ]
美樹(みき)がその場所に迷い込んだのは、必然だったのかもしれない。
都会の喧騒から逃げるように乗り込んだ最終電車。
気がつけば、見知らぬ霧深い駅に降り立っていた。
そこは「迷い子の森」と呼ばれる、地図にはない場所だった。
見上げれば空は青いはずなのに、頭上を覆う巨大な樹冠が光を遮断している。
まるで世界の底に幽閉された小鳥のようだ、と美樹は思った。
背中の肩甲骨のあたりが、ずきずきと痛む。
この世界では、人は生まれながらにして目に見えない
「魂の羽」を持っているという古い伝承がある。
愛された記憶や自信が羽を輝かせ、
深い悲しみや裏切りはその羽をもぎ取ってしまうのだと。
「……嘘でも、隠してほしかったな」
一週間前、恋人の拓海(たくみ)から告げられた言葉が、
呪詛のようにリフレインする。
『好きな人ができた』。
その一言は、美樹の魂の羽を無残にもぎ取り、枯れさせてしまった。
今の彼女は、飛べない鳥としてこの森を彷徨うしかない。
[ 第一章:水鏡の訪問者 ]
風が、どこか意志を持ったように美樹の背中を押した。
導かれるままに茨の道を抜けると、
視界が開け、巨大なカルデラ湖が現れた。
水面は恐ろしいほどに静かで、凛とした冷気を放っている。
美樹は湖畔に膝をつき、水面に自分の顔を映した。
やつれ果て、生気のない顔。
「……これが、私?」
その時だった。水面に映る「美樹」が、ニヤリと笑った。
実物の美樹は驚愕で凍りつく。
水の中の彼女は、ゆっくりと水面から浮かび上がり、
実体を持って岸辺に降り立った。
姿形は美樹と瓜二つだが、纏う雰囲気が決定的に違う。
彼女の瞳は獣のように鋭く輝き、
全身から挑戦的なエネルギーを発散していた。
彼女は、美樹の深層意識が具現化した存在――
「鏡映しの半身(オルタ)」だった。
「いつまでメソメソしてるわけ? 見てられないんだけど」
オルタは腕組みをして、冷ややかに美樹を見下ろした。
「あなたは……誰?」
「私はあなた。あなたが心の奥底に閉じ込めて、
見ないふりをしてきた『もう一人の私』よ」
オルタは退屈そうに伸びをした。
「ここ、居心地悪いでしょ?
あなたの陰鬱な気が、この森の結界を強めてるのよ」
[ 第二章:ココロの鍵をめぐる対話 ]
二人は湖畔の朽ちた祭壇に腰掛けた。
ここからが、彼女たちの本当の対話の始まりだった。
「あきらめたくない、って思ってるくせに」
オルタが唐突に言った。
図星を指され、美樹は唇を噛む。
「……だって、まだ好きなの。
三年間、私の世界の中心は拓海だった。
彼がいなくなったら、私には何が残るの?」
美樹の弱音を聞いたオルタは、わざとらしく大きなため息をついた。
「はあ。あんたさ、
あの時、拓海になんてすがったか覚えてる?」
美樹の脳裏に、鮮明な記憶が蘇る。
『別れたくないよ』。
なりふり構わず、去っていこうとする拓海の背中に飛びついた。
涙で視界を滲ませながら、彼のコートを握りしめた感触。
あれほどまでにプライドを捨てた自分を、美樹は恥じていた。
「……すごく、見っともなかった。
消えてしまいたいって思った」
「バカね」オルタが強い口調で遮った。
「私は、あの瞬間のあなただけは評価してるのよ」
美樹は驚いて顔を上げた。
「え?」
オルタは祭壇から飛び降り、美樹の目の前に立った。
その瞳は真剣だった。
「自分の感情に嘘をついて綺麗に別れるより、
ずっと人間らしいじゃない。
あの熱量が、あなたの本来のエネルギーなのよ。
それを『見っともない』なんて言葉で封じ込めるから、羽が枯れるの」
オルタは美樹の胸元を指差した。
「あなたが自分で閉ざした、その落ち込んだココロのドア。
私がずっと叩いてたのに、気づかないフリしてたでしょ」
「それは……怖かったから。
認めてしまったら、本当に終わってしまう気がして」
「終わらせるのよ」オルタは断言した。
「一度、当たって砕けなさいよ。
中途半端に未練を残して、
何もしないまま後悔の中で生きるより、粉々になった方がマシだわ。
その方がずっと、私たちらしいはずでしょ?」
オルタの言葉は乱暴だったが、その奥には奇妙なほどの信頼があった。
自分自身への信頼だ。
「でも、どうやって……?
私はもう、彼の背中しか見えない。
彼以外の未来なんて考えられない」
美樹が悲痛な声で訴えると、オルタはふっと表情を和らげた。
彼女は自分の首にかかっていた、古びた銀色の鍵を外した。
「拓海の背中しか見えなくてもいい。
誰よりも彼を愛したという事実だけは、本物なんでしょ?
なら、それを自分の強さに変えなさい。
他人(ひと)に愛されるための自分じゃなく、
自分を信じるための鍵を、探しなさいよ」
オルタが差し出した鍵は、美樹の胸の前で淡い光を放ち始めた。
[ 終章:蒼穹(そうきゅう)への飛翔 ]
美樹は震える手で、その鍵を受け取った。
その瞬間、鍵は光の粒子となって美樹の胸の中へと吸い込まれていった。
ドクン、と心臓が強く脈打つ。
背中の痛みが熱へと変わる。
枯れ果てていたはずの魂の羽が、根元から再生を始めていた。
それは以前のようなフワフワとした依存の羽ではなく、
もっと硬質で、強い意志を宿した翼だった。
美樹は立ち上がり、目の前の「もう一人の自分」を見つめた。
「ありがとう。……私、行くね」
「ええ。もう大丈夫そうね」
オルタは満足げに微笑むと、再び水鏡の中へと戻っていった。
彼女は消えたわけではない。
美樹の中に統合され、彼女の一部となったのだ。
美樹が大きく息を吸い込むと、頭上を覆っていた分厚い樹冠が、
ガラスが割れるような音を立てて砕け散った。
その向こうに広がっていたのは、目が覚めるような突き抜けた青空だった。
拓海との恋は終わった。その事実は変わらない。
痛みもまだここにある。
けれど、美樹はもう迷い込んだ小鳥ではなかった。
「I feel like believing in my future.」
風に乗せて呟いた言葉は、確かな誓いとなって空に響いた。
彼女は自分の足で大地を踏みしめ、光が差し込む森の出口へと歩き出した。
その背中には、誰にも見えない、
けれど力強い翼が羽ばたきの時を待っていた。
(完)
<Generated fiction> supported by Gemini / Google
