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-510-【自作の作詞 × AI附曲 × AI小説】  2人の足跡が波に消されていくように


【AI附曲】

Listen to the music generated by Suno
自作の作詞を基にSunoでAI生成した楽曲です。



【オリジナル作詞】


2人の足跡が波に消されていくように


作詞:かがみ かえで


デートにあなたから 誘ってきたの久しぶり
けれども何も喋らず 運転ばかりしてるのね

やっと着いたのは よく覚えてる海
あなたがやっと口を開いたの
初めて会ったこの場所から別々の道を探さないかって

2人の足跡が波に消されていくように
空しさだけが心の片隅に落としてくのね
涙がこぼれても あなた知らないフリしたね
今やっと 心の底から
終わった気がしたの・・・


デートの別れ際 鳴らなくなったクラクション
電話も減っていたから こんな日来ると分かってた

いつか偶然に すれ違った時
気まずくなるの嫌で言えないの
私をずっと愛してるよ 守ってくなんて言ってたのにって

2人の足跡が波に消されていくように
私はひとり電車で帰るから心配ないよ
最後に振り向いた 何か忘れた気になって
けど瞳 映っているのは
振り向かないあなた・・・


2人の足跡が波に消されていくように
空しさだけが心の片隅に落としてくのね
涙がこぼれても あなた知らないフリしたね
今やっと 心の底から
終わった気がしたの・・・
 

<Original lyrics> [L0510-012]19960216

【AI短編小説】

<Generated picture> supported by Nano Banana Pro + Nano Banana / Google

渚の行方 ~足跡が消えるまで~


第一章:砂がこぼれるような日々


玲央から
「今度の土曜、空いてる?」という
短いメッセージが届いたのは、
春の気配がようやく整い始めた三月のことだった。
その画面を見つめながら、渚は喜びよりも先に、
心に刺さった棘が疼くような痛みを感じていた。

二人の関係が形を失い始めたのは、
二、三ヶ月ほど前、冬の盛りを過ぎた頃からだった。
かつては、渚の家の前に迎えに来ると、
玲央は少しおどけたリズムでクラクションを鳴らした。
それが「おはよう」の合図であり、
彼の愛着の表現だった。
けれど、いつしかそれは鳴らなくなった。
代わりに届くのは、
感情の読み取れない「着いた」という一言だけのLINE。

電話の回数も、
砂時計の砂が落ちるように目に見えて減っていった。
夜、どちらからともなくかけていた長電話は、
いつしか「明日早いから」「疲れてるから」という
玲央の言葉に遮られるようになった。
たまに繋がっても、
受話器の向こうの玲央は常にどこか上の空で、
渚が今日あった出来事を話しても、
彼は生返事を繰り返すだけ。

「……玲央、聞いてる?」
「ああ、聞いてるよ。
 ごめん、ちょっと考え事してて」

そんなやり取りを繰り返すうち、
渚は問い詰めることを諦めた。
彼が自分の知らない誰か、
あるいは自分の知らない世界に
心を奪われていることに気づかないふりをするのが、
この関係を維持する唯一の方法だと信じていたから。
玲央の瞳から自分への熱が引いていくのを、
渚はただ、
潮が引いていく海を眺めるような心地で見守るしかなかった。

だから、久しぶりのデートの誘いを受けた時も、
渚は
「もしかしたら、やり直せるのかも」という微かな希望と、
「今日がその日なんだ」という冷めた予感の間で揺れていた。


第二章:沈黙の国道、冷え切った車内


約束の土曜日、
玲央の車に乗った瞬間、渚はすべてを悟った。
車内には彼の愛用するシトラスの香りが漂っていたが、
彼自身の空気はひどく研ぎ澄まされ、
拒絶の壁を立てているようだった。

「どこ行くの?」
「……海」

玲央はハンドルを握ったまま、
渚の方を見ようともしなかった。
かつてのドライブなら、
彼は片手で渚の手を握り、
お気に入りのプレイリストについて熱く語っていたはずだ。
けれど今の玲央は、
ただ前方にあるアスファルトを冷たく見つめている。

国道を走る間、車内を支配していたのは、
エンジンの振動とタイヤが路面を叩く音だけだった。
渚は何度も言葉を探した。
『最近、仕事忙しいの?』
『この前言ってた映画、観たよ』
けれど、どの言葉も玲央の横顔を前にすると、
あまりに軽薄で、無意味なものに思えて飲み込んだ。

結局、一時間以上の道のりを、
二人は一言も交わさずに過ごした。
それは、会話がないのではなく、
会話をすることが
もう許されない二人の距離を象徴しているようだった。


第三章:始まりの場所、終わりの宣告


到着したのは、
灰色の波が寄せては返す、静かな海岸だった。
三年前、
サークルの集まりで初めて出会い、恋に落ちた場所。
車を降り、砂浜を歩き出すと、
春先の海風が渚のショートボブを容赦なく乱した。

「渚」

玲央が立ち止まり、低い声で彼女の名を呼んだ。
初めて会ったとき、照れくさそうに
「渚って、海にぴったりの名前だね」と笑った彼と同じ声。
けれど、その瞳に宿っているのは、
もう愛しさではなかった。

「初めて会ったこの場所で、けじめをつけたい。
 ……ここから、別々の道を探さないか」

冷たい海風にさらされていた渚の心に、
その言葉が静かに、けれど深く沈み込んでいった。

〝私をずっと愛してるよ、守ってく〟

かつて、この砂浜で耳元に囁かれた誓いの言葉が、
空しい残響となって脳裏をよぎる。
あの時の言葉を信じていた自分を、
どこかで笑っている自分がいた。

「……うん。わかった」

涙がこぼれ落ちる。
けれど、渚は声を上げて泣くことはしなかった。
隣にいる玲央は、
そんな彼女の涙に気づかないふりをして、
遠く水平線を眺めている。
その「知らないフリ」こそが、
彼が渚に与える最後の、そして最大の残酷な優しさだった。

今、心の底から、本当に終わったのだと実感した。
渚は、玲央が自分を捨てたこと以上に、
自分の涙がもう彼の心を一ミリも動かさないという事実に、
底知れぬ虚無感を感じていた。


第四章:振り向かない背中、残された足跡


駐車場に戻ると、渚は玲央の申し出を断り、
一人で最寄り駅まで歩くことを選んだ。
「送っていくよ」という玲央の言葉にさえ、
義務感が透けて見えて耐えられなかったから。

「じゃあね」

短く告げ、私は駅へと続く道へ歩き出した。

一歩、また一歩と彼から離れていく。
背中の後ろで、車のエンジンがかかる音がした。

数十メートル歩いたところで、私は一度だけ立ち止まった。
何か大事なものを、あの場所に忘れてきたような気がして。

ゆっくりと振り返る。

夕闇に包まれ始めた駐車場に、
彼の車のテールランプが赤く光っていた。
車はゆっくりと動き出し、
私とは反対方向へ、海岸線沿いの道を走り去っていく。

タイヤが砂利を踏む音が遠くの世界の音のような気がした。

彼は、一度も振り返らなかった。

その躊躇いのない走り去る姿が、私に最後の現実を突きつけた。
未練も、後悔も、思い出も。
すべてをあの海に置いて、彼は自分の道を選んだのだ。

私は再び前を向き、駅へと歩き出した。
もう、涙は出てこなかった。
ただ、心の片隅に、砂時計の砂が落ちきるような、
乾いた空しさだけが静かに積もっていった。


第五章:帰路、夜の窓に映る私


海岸線から少し離れた場所にある、小さな無人駅。
潮の香りと錆びた鉄の匂いが混じり合うホームに、
渚は一人で立っていた。

ガランとしたホームには、彼女の他に誰もいない。
街灯が心細げにオレンジ色の光を落としている。
線路の先は闇に溶け込み、
どこまでも続いているように見えた。

『電車、もうすぐ来るかな……』

スマホの画面を覗き込む。
通知は何もない。
いつもなら、
この時間は玲央からの「今何してる?」という連絡を待っていた。
これからはもう、待つ必要も、待つための理由もないのだ。
冷たいアルミのベンチに座ると、
足元の砂浜でついた砂がパラパラと落ちた。
二人の足跡が波に消されていくように、
今日あった出来事も、
いつかはこの砂のように消えてなくなるのだろうか。

やがて、遠くから踏切の音が聞こえ、
二条の光がレールを照らした。
滑り込んできた電車に乗り込むと、
暖房の効いた車内が冷え切った肌に痛かった。

ガタゴトと揺れる車窓。
真っ暗な夜の景色の中で、
窓ガラスに映り込んでいるのは、
ひどく疲れ果てた一人の女性の顔だった。
泣き腫らした目は赤く、
けれどどこか憑き物が落ちたような、
奇妙なほど透き通った瞳をしている。

電車が加速するたびに、
玲央と過ごした三年間が、彼と共に歩いた砂浜が、
遠い過去へと追いやられていく。
渚はゆっくりと目を閉じ、ガタゴトというリズムに身を任せた。

ガタン、ゴトン。
その音を聞くたびに、
心の片隅に積もっていた空しさが、少しずつ形を変えていく。
悲しみはまだ消えない。
けれど、あの助手席の息苦しい沈黙よりは、
この独りの電車の揺れの方が、ずっとマシだと思えた。

駅のアナウンスが流れ、電車は次の街へと向かっていく。
窓に映る自分を見つめ直し、渚は小さく息を吐いた。
明日からは、もう玲央のクラクションを待たなくていい。
その事実に、彼女はほんの少しだけ、本当の自由を感じ始めていた。


(完)


<Generated fiction> supported by Gemini / Google

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