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-429-【自作の作詞 × AI附曲 × AI小説】  風見鶏


【AI附曲】

Listen to the music generated by Suno
自作の作詞を基にSunoでAI生成した楽曲です。


【オリジナル作詞】

風見鶏
作詞:かがみ かえで


あなたと違う 男に堕ちて
上手にごまかし 続けても
ひと月経てば 見抜かれて
問い詰められて 頬打たれ
けれどもあの人に 会わないなんて
とっても私 云えません

許してもらう つもりはないの
償いきれない風見鶏
涙を見せて 女に演(な)るの
卑怯に横向く風見鶏






どちらかひとり 選べと云われ
迷った顔して 俯いた
震えた声で 謝れば
はかない恋が 身に染みた
あなたも好きだけど 今でも私
あの人もっと 好きだから・・・

許してもらう つもりはないの
振り向けないまま風見鶏
あなたの何も 云わない背中
怖くて逃げ出す風見鶏





許してもらう つもりはないの
償いきれない風見鶏
涙を見せて 女に演(な)るの
卑怯に横向く風見鶏




<Original lyrics> [L0429-014]19930814

【AI短編小説】

風見鶏



プロローグ:鳴らない鉄の羽根


屋根のてっぺんで、
鉄の風見鶏がキーキーと鈍い音を立てていた。
東から風が吹けば西を向き、
北から吹き降ろせば南へ首を振る。
自らの足で立つこともできず、
ただ流される風の気まぐれに身を委ねるだけの、虚ろな鳥。

「私と同じね」

冷めきった珈琲の表面に映る自分の顔を見つめながら、
私は心の中でそう呟いた。
頬に残るじんとした熱み。
それは、ついさっきまで
このテーブルの向かいに座っていた
「あなた」の手のひらの感触だった。


一、二つの風


「あなた」と出会ってからの三年は、
穏やかで静かな小春日和のような日々だった。
真面目で、無口で、
私の小さな変化にもすぐに気づいてくれる優しい人。
あなたの隣にいると、
自分が正しい人間になれたような錯覚を覚えた。
将来の約束も、
何気ない日常の会話の中に溶け込んでいた。

けれど、
私の心に急に吹き込んできた「あの人」の風は、
すべてを狂わせるには十分すぎるほど強烈だった。

あの人は、あなたとは何もかもが違っていた。
約束を守らない。
気まぐれで、煙草の煙のように掴みどころがなく、
いつ消えてしまうか分からない危険な匂いを纏っていた。
だめだと分かっていても、
あの人に腕を引かれると、私は自分の意思を失ってしまう。
あなたとの約束を適当な理由でキャンセルし、
あの人の狭いアパートへ向かう夜が増えていった。

「最近、少し疲れているんじゃないか?」

あなたの優しい気遣いに、
「仕事が忙しくて」と上手にごまかし続けていた。
罪悪感は胸を刺したが、
それはあの人のもとへ向かう背徳感の香辛料にしかならなかった。

完璧に演じ分けられていると思っていた。
どちらの愛も手放したくないという
卑怯な欲欲を隠し通せると思っていた。
けれど、それは
たったひと月の浅はかな幻に過ぎなかったのだ。


二、見抜かれた嘘


「その嘘、いつまで続けるつもりだ?」

いつもの喫茶店。
テーブルに置かれた珈琲から湯気が消えた頃、
あなたが静かに切り出した。
私の言い訳の矛盾、
あの日着ていた服の煙草の匂い、
視線を泳がせる私の癖。
あなたはすべてを見抜いていた。
追及されるたび、
私のメッキは音を立てて剥がれ落ちていった。

「もう会わないでくれ。
 あんな男とは切ると、ここで約束してほしい」

あなたの声は震えていた。
怒りよりも、悲しみが勝っている声だった。
けれど、私は口を結んだまま、
何も答えることができなかった。
答えてしまえば、あの人を失ってしまう。
あの人の強い腕、
耳元で囁かれる甘い毒のような言葉——
それを二度と味わえないなんて、とても私には云えなかった。

「……会わないなんて、云えません」

ぽつりと漏らした言葉が、静かな店内に響いた。
次の瞬間、
視界が歪み、パチンと乾いた音がした。
右頬に鋭い痛みが走る。
叩かれたことよりも、
あの温厚なあなたが手をあげたという事実が、
私の心臓を冷たく凍りつかせた。

「どちらかひとり、選べ」

低く振り絞るようなあなたの声。
私はただ、迷った顔をして俯くことしかできなかった。
どちらも選べない。
どちらも失いたくない。
震える声で「ごめんなさい」と謝れば謝るほど、
自分がどれほど愚かで
儚い恋に身をやつしているかが身に染みて解かった。

あなたも好き。
嘘じゃない、本当に大切で安心できる存在だから。
でも、今でも私——
あの人のことが、もっと好きなのだから。


三、逃げ出す背中


沈黙がふたりを包み込んだ。
私の目からポロポロと涙がこぼれ落ちる。
自分の犯した罪の重さに泣いているのではない。
自分が追いつめられ、
可哀想な被害者であるかのように思わせるための、
計算された涙。

涙を見せて、傷ついた「女」を演じる。
そうすれば、
あなたがこれ以上
私を責められなくなることを知っていたから。
卑怯に横を向き、
正面からあなたの怒りを受け止めようとしない。
まさに風見鶏そのものだった。

やがて、あなたがゆっくりと立ち上がった。
伝票を手に取り、私を一瞥もすることなくレジへと向かう。

「待って……」

声にならなかった。
店を出ていくあなたの背中は、
これまで見せてくれたどんな姿よりも固く、冷たかった。
何も云わないその背中が、
何を考えているのか分からないその沈黙が、
たまらなく怖かった。

許してもらうつもりなんて、
最初からなかったはずなのに。
償いきれないほどの傷を負わせたのは私なのに。
私はあなたの何も云わない背中から逃げ出すように、
雨の降り始めた街へと走った。


エピローグ:風の向くまま


濡れた街灯の光が、
アスファルトの上に滲んでいる。
私はどこへ向かっているのだろう。
あの人のアパートだろうか、
それとも誰もいない自分の部屋だろうか。

振り向けないまま、
ただ風に背中を押されるように歩き続ける。
泣いて許しを請うことも、
すべてを捨ててあの人の胸に飛び込むこともできない。
私には、
自分で人生の風を起こす強さなんて最初からなかったのだ。

ふと見上げた雑居ビルの屋上で、
鉄の風見鶏が夜風に打たれて揺れていた。
誰かに許されることも、
償うこともできず、ただ卑怯に横を向き続ける。

涙で濡れた頬を拭うことも忘れて、
私はまた、
自分を騙すための次の嘘を探し始めていた。

(完)


<Original lyrics> created by kagami,kaede
<Generated music> supported by Suno
<Generated fiction> supported by Gemini / Google
<Generated picture> supported by Gemini / Google & ChatGPT

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