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第十九話 宇宙いや銀河の如く転生じゃなくて乗っ取られて これは二重人格かな!

第十九話 こうなるか。

なんとか、意識を伝えることができる気がしてきて、嬉しい。

モールス信号、うまく理解してもらえてほんとによかった。
でも、そんなに上手く伝えられるのか。
まあ、やってみるしかないな。

ケセラセラ

好きなフレーズだ。
こんな状況に陥っても、できることなんて、
息吸って吐く
食べて寝る。
単純だ。

何をどうこうしたってあとから巡り巡って戻ってくる。
輪廻とはよく言ったものだ。
先人たちの言葉を振り返りつつ、次回はっ、と。

予定を確認して、
星の付いている時間はたくさんあるからな。
次の公演の支度は大体できた。
あとはオケと会ってからの感覚を感じるだけだ。

自分の不安要素が払拭くされたってわけでもないが、
いや全く不思議なことだらけなのだが。

すぐに行くでもいいか。
今を楽しみたい。
ただそれだけだ。

そして、あの曲を聴きながら気持ちよく走って汗を流した。
気分爽快。

待ち構えていたってほどではない、
いや、あれだけの星の時間が付いているわけだから
常日頃、待ち構えているんだよな。
今回もカラオケボックスだな。

モールス信号、ここで練習しているんだな。
と言うか、短時間でめっちゃ上手くなっているんじゃないか。
人間、なんだってやれば出来るってことだよな。

「レミ、とっても上手になったね。」
「クレアの教え方が良いからだよ。」

クレアが打つと、おっなんだこのスピード。
いやもう資格試験の合格レベル超えてるだろ。

これだけ出来れば二人とも十分だよ。
十分と言うか、こちらは彼女たちの言葉が分かるからな。
こちらの意思を伝えられればってことなんだが。

と、何かが起こらないと信号を伝えられない。
と言うか、リズムが発生しないとリズムを使って信号を作れないんだよな。
自分からは行動を起こせないのだが。

「レミ、何か感じるの?」
「なんだろ、信号を打つタイミングが正確になっている気がするしない。」
「ああ。うん、やっぱりさっき突如テンポが良く打てるようになったよね」
「でも、どうしたらいいのかな」
「私たち、信号を打ってから待っていたら信号が返ってくるのかな。」
「どうなるのかわからないけど、やってみよっ。」
「うん。」
「信号でリズム取って。」
「うん。」
「きた。」

「ちょっと待って、鳥肌が…」
「だよねっ」って、クレアが肩を抱きしめてくれて、
「レミ、一緒にいるからね」
「ありがとっ」

この2人の結束、凄いなほんとっ。
それに信号でそのままリズム取るって中々いいアイディアだな。
まあそのまま利用しようって思いつくか。
と、感慨に耽っている場合ではないな。
タイミングをずらして言葉を伝えていこう。

「すごい、これ、」
「この人、って言うのかな。意識疎通が出来るんだね。」
「そうだね。やっぱり誰かがどこかからやってきているんだね。」
「そうだ」
「あっ、私たちの言葉は聞こえているんだね。」
「そうだね。言葉もそのまま理解して貰えているんだね。」
「想定していたよりもやることは少なそうでよかった」

クレアは色々と想定してきていたのか。
そりゃそうだよな。
なんとかこのリズムを使いたいわけだからな。

やっぱり歌を披露したいんだろうな。

「リズムがないと何も伝えられないって」
「まあそうよね。これまでリズムが正確になるだけで何もなかったわけだもんね。」
「何している人なんだろうね。」
「リズムを刻むことを生業としているって。」
「詳しくは言わない。」
「うん、聞かなくていいよね。」

「たぶん、いつもあの曲を聴いてからリズムを正確に刻めるようになっていると、理解して試していると思うが、私もあの曲を聴いた後に意識が移っていると思っているんだ。」
「お互いにあの曲を聴いた後に意識が移っているって、ことっ?」

「ああっ、レミがあの曲を聴いただけじゃリズムが正確に刻めない時があるのは、そう言うことだったのね。」
「その時間は半日程度だな。」
「そうよね。時間はこれまで半日程度って感じだったからね。」

「クレア」
「レミ、どうしたの」
「新しいこと、ちょっと怖くってまだ鳥肌立ちっぱなしだけど」

クレアがさらに強く抱いてくれた。
「クレア、ありがとっ」
クレアが肩を摩ってくれて少し落ち着きを取り戻せたかな。

「レミ、一番伝えたいこと」
「うん、そうだった、やってくれるかな」

おっ本題に入るのかな。返事はイエスだけどな。

「私たちの歌を披露したいの」
「2人の歌が大好きだって」
「これは一緒にやってくれるってことだよね」
「そうだって」
「よかった」

「ただし、仕事はしているからリズムを正確に刻みたいって時を定期的に確認し合おうって」
「長い文章だと時間かかるし、何か決めておいてくれ」

「これでどお?、クレアがすでに用意していた」
「OK」
「よかった」

「あと歌いたいって合図も欲しいって」

「えっ」
「2人の歌が本当に気に入っているんだ」
「リズムを正確に刻めるが声は出しきれない」
「今まで出来なかった、考えもしなかったことが出来るようになったんだ」

「私たちだけじゃなかったんだ。今のこの状況を楽しんでいるの」
「とっても嬉しいです」
「それではこうしましょっ」
「OK」

「あと、私から伝えたい時は正確なリズムを刻んでからワザとずらすから、それをしっかり感じ取ってくれ」

「畏まりました」って、2人で声を揃えて何故か敬礼しちゃって。

「じゃっ歌おうって」
「ほんとに、歌うのが好きなんですね」

とっても不思議なことだけど、クレアがずっと肩を抱いていてくれたから落ち着いていられた。

全然思っていたことと違っていたけど、リズムを伝えることしか出来ないって、しかも今を生きている人。
どこで何をしているのかはわからないけど、優しい人、私たちと一緒に歌を歌いたい人。

歌を歌うのがとっても楽しみになっちゃった。

怖かったけど疑問がスッキリして、とっても嬉しかった。


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