Netflix『ソウルメイト』を観て想うこと。20年以上、共に全国を旅する 「一生モノの仲間」の存在
Netflixで配信されているオリジナルドラマシリーズ『ソウルメイト』を
観ました。
ベルリン、ソウル、東京という3つの都市を舞台に、10年という歳月の中で二人の青年が紡ぐ、魂と愛の物語。
50代になった今、こうした「一生に一度の巡り会い」を描いた作品を観ると、胸の奥がじんわりと熱くなります。
それと同時に、自分のこれまでの人生の景色が、止めどなく頭の中に溢れてきます。
「人生で、そこまで深く結びつける相手に、自分は出会えただろうか」
そんなことを考えたとき、私の頭に真っ先に浮かんだのは、ある大切な仲間たちの顔でした。
実は、大人になってからの出会いでした
実は、私にも「ソウルメイト」と呼べるような、かけがえのない大切な友達がいます。 彼らとの出会いは、もう20年以上も前のこと。きっかけは、私がずっと愛し続けているバンド「TUBE」のライブでした。
今でこそ、全国のライブ会場へ一緒に遠征し、何でも話し合える深い絆で結ばれていますが、昔の自分は全く違っていました。
正直に言うと、当時の私は「大人になってから、趣味の繋がりだけで本当の友達なんてできるわけがない」と、どこかで冷めた目で見ていたんです。
30代に入り、仕事に追われるだけの日々。どこか心に寂しさを抱えながらも、「もう大人だし、新しい友達なんて必要ない。一人で好きな音楽を楽しめればそれでいい」と自分に言い訳をしていました。
当時の私が完全に誤解していたのは、「本当の友達とは、学生時代を共に過ごした人や、同じ職場で長く苦楽を共にした人とだけなるものだ」という思い込みでした。
自分の心の殻に、つまずいていたあの頃
一番のつまずきは、ライブ会場に一人で足を運んでいた頃の、私の「一歩引いてしまう姿勢」にありました。
会場を見渡せば、同じTUBEのファンたちが、お揃いのTシャツを着て、本当に楽しそうに肩を組んだり笑い合ったりしている。その姿を羨ましいなと眺めながらも、自分からその輪に飛び込む勇気が持てなかったのです。
「今さら声をかけて、変に思われたら嫌だな」
「自分なんか、あの楽しそうな輪には馴染めないんじゃないか」
そんな風に、自分で勝手に心の壁を作って、傷つかないように殻に閉じこもっていました。自分のプライドや照れくささが邪魔をして、一歩を踏み出せなかった。あの頃の私は、せっかく大好きな場所にいるのに、どこか孤独の影を背負っていたのだと思います。
でも、ある夏のライブの帰り道、同じ熱量で音楽を体感し、興奮冷めやらぬ様子で歩いている人たちと、本当に偶然、言葉を交わす機会がありました。
「今日のあの曲の演奏、最高でしたね!」
ただそれだけの一言でした。でも、その瞬間、お互いの顔にパッと満面の
笑みが浮かんだのです。大好きな音楽を前にすれば、年齢も、職業も、
それまでの背景も関係ない。
心の殻が、一瞬で溶けていくのが分かりました。
20年の歳月、共に分かち合ってきた最高の時間
そこからの20年は、私の人生にとって宝物のような時間の連続です。
北は北海道から、南は九州まで。TUBEのライブが開催されるとなれば、スケジュールを合わせて全国どこへでも一緒に遠征しました。
車を何時間も運転しながら、車内でアルバムを大音量で流して全員で熱唱した道中。 ライブが終わった後、ご当地の美味しい居酒屋に駆け込んで、「あの曲のイントロが流れた瞬間、鳥肌が立ったよね」「あのMCは泣けた」と、夜が明けるまでビールを片手に語り合った時間。
いいことも、楽しいことも、すべてを真っ直ぐに共有できる仲間が、私の人生に現れてくれたのです。
20年以上という歳月は、お互いの人生にも色々な変化をもたらしました。仕事での転機があったり、家庭の事情が変わったり、50代になってお互いに白髪が増えたり、体力の衰えを笑い合ったり。
それでも、全国のどこかの会場で彼らと再会し、一歩ライブ会場の熱気の中に身を置くと、私たちは一瞬であの頃の少年に戻ることができます。彼らがいてくれたからこそ、私の人生の「夏」は、色褪せることなくずっと輝いたまま続いています。
今、あの頃の自分に語り掛けたい一言
もし、今の私が、あの頃ライブ会場の隅で一歩引いていた自分に声をかけられるなら、わかりやすくこう語り掛けたいです。
「格好つけずに、その心の殻を破ってごらん。君が思っているよりも世界は優しいよ。そこにはね、20年経っても変わらない笑顔で、一緒に全国を旅してくれる最高の仲間が待っているから。安心して、声をかけてごらん」
大人になってから新しい人間関係に飛び込むのは、本当に勇気がいることです。「今さら友達なんてできるのかな」「馴染めなかったらどうしよう」と不安になる気持ち、わかります。そうなるよな、と本当に共感します。
でも、もしあなたに大好きな趣味や、心から惹かれるものがあるなら、
それが最高の鍵になります。読んだ人が今日から真似できる小さなヒントとして、まずは周りの人に「これ、本当に好きなんです」と、ほんの少しの熱量を言葉にして伝えてみてください。
その小さな一言が、もしかしたら10年、20年と続く、一生モノの出会いの扉を開くきっかけになるかもしれません。
ドラマ『ソウルメイト』の二人のように、形は違えど、20年以上の歳月を共に歩み、同じ景色を見て魂を震わせてきた仲間がいること。その奇跡に、私は今、心からの感謝を感じています。これからも変わらぬ笑顔で、彼らと共に人生の旅を続けていきたいです。
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