見出し画像

EFから見える心臓、見えない心臓--左室駆出率(LVEF)のわかりやすい(かもしれない)解説(第2回)

こんにちは、心リハ太郎です。
左室駆出率(LVEF、EF)シリーズの第2回。
「EFから見えること、見えないこと」について解説していきます。

EFシリーズ第1回はこちら。左室駆出率って?よくわかんない。という方はまず下の記事をどうぞ。

EFは、心臓の収縮のよさを表すとても便利な数値で、カルテ、教科書、論文など、心臓に関する様々なところで必ず登場すると言っても過言ではありません。

でもこのEF、「高ければ心臓は大丈夫」と思っていませんか?
逆にEFが低ければもうダメな心臓なのでしょうか?

実はその裏に、見落としてはいけない大事な情報が隠れているかもしれません。

今回は、「EFから見える心臓、見えない心臓」をテーマに、EFの限界と、他の視点との組み合わせの重要性を一緒に見ていきましょう。

EFが教えてくれること

EFは、その人の心臓の大きさに対して、どれくらいの「割合」で血液を送り出しているかを示す指標です。具体的には、

EF = (拡張末期容積 - 収縮末期容積) / 拡張末期容積 × 100

という数式で求められます。

この式の意味がよくわからない方は、第1回をご覧ください。

心臓は拡がって、縮んで、を繰り返して血液を送り出している、ポンプのような袋の形をした臓器です。

EFとは、平たく言えば、いちばん拡がった時の左心室の大きさから、一番縮んだ時左心室の大きさを引いて、心臓が縮む割合を数値化した能力、ということになります。

EFだけでは見えないこと


では、次の2つの図をご覧ください。
図の上は正常モデル、下は肥大型モデルです。

ここから先は

1,516字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

「心リハをやっている」だけでは、もう足りない時代になってきました。 CPXのデータをどう読むか。心エ…

心リハケースファイル購読プラン

¥800 / 月

単体の有料記事よりもお得に読めるマガジンを用意しました。 心エコーがよくわからない初心者の方におすすめです。

「EFは高いのに、なぜこの人は心不全?」 「E/e’が15って、つまりどういうこと?」 心リハの現場でよく見かける「心エコーの指標」。 …

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

小さな勇気が、人生を少しだけ変えることがあります。 共感していただけたら、チップというかたちで応援いただけると、とても励みになります。 頂いたサポートは、次の誰かの「勇気のきっかけ」を届ける活動につながります。