「なんとかなる」は、無責任じゃない。会社員を辞めて6年経って分かった、本当の安心。
「会社を辞めたら生活できなくなる。」
6年前の僕は、本気でそう思っていました。
学校を卒業したら就職する。
就職したら定年まで働く。
それが当たり前だと教わってきたし、それ以外の生き方なんて考えたこともありませんでした。
だから会社を辞める時、一番怖かったのは「仕事」ではありません。
その先の人生が、真っ白だったことです。
当時やりたかったことは一つだけ。
「バイクで日本一周をしてみたい。」
でも、その旅が終わった後はどうするのか。
収入は?
生活は?
将来は?
何も決まっていませんでした。
今思えば、よく辞めたなと思います(笑)。
会社員を辞めて6年。
今なら、あの頃の自分にこう言えます。
「大丈夫。なんとかなる。」
…と言うと、「それは結果論でしょ?」と思う人もいるかもしれません。
でも、この「なんとかなる」は、根拠のない楽観ではありません。
6年間、いろんな経験を積み重ねたからこそ出てきた言葉なんです。
実際、順風満帆だったわけではありません。
月収190万円を超えた月もありました。
一方で、収入が足りず、親にお金を借りたり、日雇いの仕事をして車の支払いをした月もあります。
会社員時代なら、「収入がゼロに近い」というだけで人生終了だと思っていたでしょう。
でも実際は違いました。
「今月ダメだったな。」
そう思っても、
「じゃあ来月頑張ろう。」
と思える自分がいました。
会社員の頃は、毎月決まった給料が入る安心感がありました。
でも、その安心感は裏を返せば、自分ではコントロールできない要素でもあります。
一方、フリーランスになって感じた安心は少し違いました。
「自分で何とかできる。」
この感覚です。
もちろん、毎月安定して稼げるわけではありません。
でも、不思議なことに、それが逆に安心につながったんです。
「今月収入が少なかった。」
なら、来月取り返せばいい。
「今月は仕事を詰め込んだから、来月は少し休もう。」
そんな選択もできる。
会社員の頃は、毎月同じリズムで働くしかありませんでした。
でも今は、自分で働き方をデザインできます。
この自由は、お金以上の価値があります。
以前の僕は、「毎月少しずつ稼ぐ」ことしか考えていませんでした。
でも今は、
半年かけて準備して、
一ヶ月で成果を出す。
そんな働き方もあります。
実際、僕も一ヶ月で大きな売上が立った後、「来月は少しゆっくりしよう」と思えたことがあります。
会社員時代の僕なら考えられません。
「毎日頑張る」しか働き方を知らなかったからです。
でも今は、
毎日働くことよりも、
必要な時に価値を届けること。
その方が大切だと考えています。
だから最近よく言われるんです。
「多川さんは行動力がありますね。」
でも、自分ではそう思ったことがありません。
僕は勇気があったわけでも、自信があったわけでもありません。
ただ一つだけ信じていたことがあります。
「この生き方は、きっと面白い。」
それだけです。
だから踏み出せました。
不安がなかったわけじゃありません。
むしろ不安だらけでした。
でも、不安よりも好奇心が少しだけ勝っていた。
それだけなんです。
「なんとかなる。」
この言葉は、何もしなくても何とかなるという意味ではありません。
困ったら働けばいい。
足りなければアルバイトをすればいい。
新しいことを学べばいい。
人に相談すればいい。
できることを、一つずつ増やしていけばいい。
そうやって積み重ねてきた経験が、
「なんとかなる。」
という確信に変わっていきました。
もし今、会社を辞めるか悩んでいる人がいるなら、無理に辞める必要はありません。
でも、一つだけ伝えたいことがあります。
あなたが思っているよりも、人生は柔軟です。
レールから外れたら終わりではありません。
道は一本ではないし、途中で戻ることだってできます。
実際、僕も何度も遠回りをしました。
それでも6年経った今、一つだけ胸を張って言えます。
人生は、思っているより「なんとかなる」。
そしてその「なんとかなる」は、誰かが保証してくれる安心ではありません。
昨日までの自分が積み重ねてきた経験が、今日の自分に教えてくれる安心なのです。
