ショートショート|来襲の運勢
空から石が降ってきた。
何やら文字が書いてある。
「ナクナル」
何のことだか分からなかったが
珍しいので持って帰ることにした。
数日後、家でテレビを見ていると
急に画面が移り変わった。ニュース速報。
どうやら、世界中で空から石が降っているらしかった。
驚くべきことに、何と石には以前私が拾ったものと同じ文字が書かれている。
「ナクナル」
なぜ日本語なのかはわからなかった。
何がナクナルのか。
亡くなる?無くなる?
人が?地球が?
流石に考えすぎか。
そんなことを妄想しながら床についた。
次の日も世界中で石は降り止まなかった。
次の日も。また次の日も。その次の日も。
ついに死傷者が出た。
2度と降り止むことはなかった。
交通機関、都市の崩壊。海面上昇。
人類は消滅の危機に追い込まれてしまった。
世界一の科学者が出した結論は
「宇宙人の侵略」
そんな世界の終末に流行っているのは
何と占いだった。
荒廃した石だらけの街で
傷だらけの老人が占いをやっている光景は
日常になった。周りには3、4人の子供達。
占われるのは
来襲の運勢。
(435字)
たらはかに(田原にか)様の企画【毎週ショートショートnote】に参加させていただきました!
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