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生搾りエッセイ「診察室の風景」

8月1日
快晴すぎる快晴
東京出張なんで30分早くオープン!
土曜日の休みに早くから来てくれて感謝の嵐。
いっぱい予約入れちゃって、終わんなかったらどうすんの?って自分にツッコミ入れながら8時スタート。
ナースもドンドン血糖値を測って
指導してくれてる。いい流れ。
ゴネる患者さんも約1名以外は登場されず
(この方は、検査も治療の
アップグレードも希望されず
理由は経済的なことらしい。深追いしない。)
10時50分なんとか乗車。
空港に着いても、飛行機2時間待ちだけど、この電車を逃すと飛行機に乗れないから。電車あるだけありがたいって思うぐらい。
奇跡的に予約の方全員に来てもらえて、「いってらっしゃい」って、最後の患者さんに送りだされて、幸せだわ! 
ありがとう、みんな!
都会の風に吹かれても、
浮気せず必ず帰ってくるからね。

今日は明るい女性が多かった
1日1回しか食べずに、お菓子でお腹膨らませてた時はどんどん太ったけど、ここの栄養士さんに教えてもらって、しっかり朝から食べたら逆に痩せるんですよ!!
と、この1年で10キロ痩せた40代女性 体が軽いから動きたくなるし、動くとおいしいしって、笑顔。
なんかコマーシャルのセリフ言ってるの?ってぐらい、成功法則に乗っちゃってる。YouTube作って発信してほしいレベル。
イキイキして喋ってくれる顔見てるとこっちも元気になる。
お金と一緒だよね、入ってこないと貯め込んじゃうけど、ちゃんと定期的に入ってきたら安心して使えるもんねって、答えてみた。実際科学的にも証明されているし。
1番うれしいのは、流行りの注射とか打たず、生活習慣と内服薬だけでどんどん痩せてくれたこと。 毎回喋って説得するのはエネルギー使うけど、結果が出ると報われる。

喋りも、状態改善も、保険点数には加味されないけど、その人の生活がハッピーになってくれれば「make the changeに一躍買ってんじゃん、このクリニック」って気がしてくるね。

もう1人は1ー2年インスリン打ってるうちに、膵臓が機嫌を直して
内服に変わった人。
すごく喜んでくれた。先生のおかげですとまで言ってた。
私たちは知識でサポートはしたけど、頑張ったのは膵臓だよね
やる気をなくした膵臓に外からインスリン注射のサポートをしたら、
また工場が働き出してくれたね。
体も捨てたもんじゃないね!
こないだも70歳で回復した人がいた。
5年ぐらいかかったけど、インスリン注射卒業できた。
こういう時、体のミラクルを感じる。
ジュースを毎日3リットルとか飲んで、血糖1000とかになっても、ちゃんと治療すれば
血糖は戻る。
代謝のシステムと関わってるね。
バッドモードに迷い込んでも早めに引き戻せば傷は小さい。

後は素直にこっちの言うことを聞いてくれる人はサクッと沼から這い上がる。
隣の家の奥さんがインスリンを辞めたから私も辞めたいとか、
妹は違うタイプの注射で治ったから、私も変えますとか、
なんとなくノリで治療変えちゃうと良くないね。
あたしのとこではそんな時は命に支障がない範囲で一瞬希望通りの治療に変えてみて、全然良くならないって理解してもらってから元に戻すわ。

大人って、納得しないと次に行けないかも。

自分で肚落ちしたら、どんどん前向きに頑張ってくれる。
同じ声かけをしても、全然結果が違うのが1番外来をしていて面白いところ、そしてイラつくところ。
母親がよく言っていたけど、「子供3人に同じこと言ってるんだけどね、なんでこうも部屋の散らかり具合がちがうんだ!!」とかって。まあ、それと同じでしょう。
みんな受け取るツボが違うって事で。
あたし的には、何か受け取ろうって気持で聞いてくれたら80点
クリアー。
「受け取る力」って、やっぱりあるから。「受け取りたい」って思ってもらうのが第一歩。
その人の頭のドアを開ける。
そこ、大事。
ドアを頑固に鉄格子で閉めてる人に、何か投げてみても、肩凝るし
時間の無駄ね。
お  た が い にね。

空港で読んだ本、
吉田松陰の本だけど
こんな人いたんだね。
早逝の天才って苦手だわい!
すべて見えていて、自分を偽れなくて、「世間」と討ち死にしちゃう
タイプ
恋の決闘して死んじゃった、天才数学者ガロアとか
やっぱりそういうのは、男性ね。
「老中を暗殺しようと思っていました!」なんて告ったら、殺されるの決まってるじゃん。
自分が死んでも弟子が意志を継いでくれるとわかっていた!って、確信持ちすぎじゃないか?少しはヒーローぶって俺の手でっていう私欲が残っていれば、延命を考えるでしょう。
こういう透き透った天才は苦手だわ。
これ書いた作者のように、こういう人に惹かれて、愛を持って語り継ぐ男性はいそうだけど、やっぱり生き抜いてほしかった。
マジで彼の母親はハラハラし通しだったんじゃないか?ちょっとぐらい出来が悪くても生き延びて欲しいなぁ。息子には。

もう一冊は休み方の本
昭和が「24時間戦えますか?」の文化だとしたら
今はプライベートを楽しむための仕事ってなってきてるかも。
パワハラ、モラハラ、セクハラって
自分と他人の距離ちゃんと守れよみたいな風潮で、
「会社は家族」みたいな昭和は過ぎて行った。
で、今は「休み方」
社会的にイケイケの方々の休み方がベストセラーになったり(そんなふうに、優雅にできれば苦労しねぇぜって言う声が聞こえてきそう)、この本のように、人間の体的にどうやったら、脳も神経も休めるか、体調整えられるかって言うふうにニュートラルに書いてくれてる本も割と出ている。
生命体としての休み方だよね。

戦時中の人が読んだら、こんなことどうでもいいぜって怒りそう。食うもの食わず、学校やめて、駆り出されてんのに、朝は、太陽の光をあびろとか野菜から食べろとか、どこの国の話ですかってなもんでしょうよ。

令和は、特に日本は、欲をかかず、高くなる物価に翻弄されながらも、
生まれ持った体の性能メンテして行こうぜって流れになるのかな?

とりあえず、羽田にランディング!
今晩は友人とジャズでも聞いて夏の夜を楽しもう。

昼間は手も足も出ないあたしの、抵抗だぜ!


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