1990年代末アメリカの陽気な少年ロック: SayuraS 「On the Vehicle」
今月25日の渋谷 CLUB QUATTRO でのライブで、セットリストの中心になるであろうSayuraS最新アルバム『≠(Not Equal)』。10曲入りのこのアルバムの8曲目「On the Vehicle」が、今朝、頭の中でリフレインが続いたので、この曲について書け、との啓示だと思って、書いてみる。
私個人の好みで言うと、一番好きになれないタイプのロック。とはいえ、SayuraSは楽曲の制作背景を理解すると好きになることが多いので、ちょっと調べてみた。
作曲したのは、ベース、ホッキンこと根岸孝旨さん。歌詞を付けたヴォーカルOCこと三上ちさこさんによるセルフライナーノーツがこちら。
まるで全盛期のアヴリル・ラビーンみたいなロックポップチューン。ホッキン(←作曲者)からのリクエストは「とにかくアホっぽく」(blink-182みたいなことをやりたかったらしい)。なので、歌詞を考える時も頭すっからかんにして、浮かんできたのは、学校(or会社)があともう少しで終わる...!っていう時の、いてもたってもいられないあのワクワク感笑
明日は休みだイェーイっていう嬉しい気持ちをそのまま歌にしました✌️
この "Blink-182" というバンドについては、ホッキンが、ミュージック・マガジンのインタビューでこう語っている。
「コロナ禍に、イキった小僧のバンドを聞き直そうみたいな感じでブリンクを聴いたら、"いいじゃん"って」
私は海外のロックに疎いので、これを機に代表曲を幾つか聞いてみた。1990年代末にブレイクしたアメリカのバンド。ミュージックビデオが、ほんとアホっぽい。同時期に大人気だったアメリカのテレビドラマ『Friends』に出てくるチャンドラー&ジョーイ的なもの、といったら分かってもらえるだろうか。今から思えば「古き良き時代のアメリカ」とでもいうか。でも「All the Small Things」などの間奏のギターアレンジにはUKロック的なものも感じる。
この雰囲気をSayuraSとして解釈したのが「On the Vehicle」ということになる。ちょっと聴いてみよう。
「三上ちさこ」という女性ボーカリストは、少年的な魅力を歌声で表現できる人なので、ホッキンはそこを狙ったのかな、と思う。でも、fra-foa の時は内向的な内気な少年だったのに対し、「On the Vehicle」では、まさにアメリカ人的な陽気な「アホっぽい」少年。
チャイムまで あと10秒
教室飛び出した
フー!
自転車に乗って どこまでも 風切って 行こう
何も要らないよ 暮れゆく空 この身を 浸して
夜はあのコと待ち合わせ
この「自転車に乗って」のところのメロディーが、頭の中で何度も再生されていたのが今日の朝。それぐらいポップ。
では、最初から最後まで、YouTube Music で聞いてみましょう(ブラウザによってはデッドリンクみたいになってるかもしれませんが、クリックすると再生が始まります)。
この底抜けにポップな「On the Vehicle」が、ライブでどう表現されるのか。SayuraS 渋谷 CLUB QUATTRO ワンマンライブまであと14日!
チケット(5000円)の購入は、e+ か ローソンチケットにて。
見出し画像は、2018年のナタリーによる三上ちさこインタビュー記事より。少年っぽいちさこさんの画像を探していたら見つけた。
ちなみにこの2018年のインタビュー記事は、fra-foa の時の「三上ちさこ」しか知らない人は、是非読んでほしい。SayuraSのヴォーカリスト「OC」になるまでの途中経過がわかる。そこがわかると、「On the Vehicle」のような陽気な曲でのちさこさんの歌声も、きっと楽しめるようになると思う。
