見出し画像

笑い文字の顔には、あえて名前がありません

笑い文字の顔には、
あえて名前をつけていません。

これは、笑い文字の大きな特徴のひとつです。

よく、
「このキャラクターには名前があるんですか?」
と聞かれることがあります。

中には、
「まるちゃん」
「この子」
「にこにこちゃん」
と、親しみをこめて呼んでくださる方もいます。

それはそれで、とてもかわいいなと思います。

でも、笑い文字の顔そのものには、
公式の名前はありません。

実は、名前がないことには、
ちゃんと理由があります。

この顔は、
外側にいる誰か特定のキャラクターではないからです。

笑い文字の顔は、
ひとりひとりの心の奥にある、
いちばん満ちた笑顔をあらわしています。

潜在意識の1番深いところ。

言い換えるなら、
その人の中にある、
いちばんあたたかく、いちばんやさしいところを
シンボルにした顔なのです。

だから、
優子さんには優子さんの中の笑顔があり、
健太さんには健太さんの中の笑顔があります。

書いた人には、書いた人の想いが映り、
受け取った人には、受け取った人の心が映ります。

だからこそ、
笑い文字の顔には、
性別も、年齢も、出身地もありません。

眼鏡も、ひげも、髪型もありません。
実は、眉も耳もありません。

誰かひとりに限定する要素を、
できるだけ削いでいます。

特定の誰かではなく、
誰の中にもある、
満ちた笑顔として受け取ってもらいたいからです。

不思議なことに、
笑い文字を受け取った方は、
その顔の中に、それぞれ違うものを見つけます。

「この笑顔は、うちの子みたいです」
「亡くなった母の顔に見えます」
「子どものころの自分みたいです」

そんなふうに言われることがあります。

私はそのたびに、
ああ、名前をつけなくてよかったなと思います。

名前がないから、
見る人の中にある大切な誰かになれる。

名前がないから、
書いた人の想いも、
受け取った人の想いも、
その顔の中に重なっていく。

笑い文字の顔は、
キャラクターでありながら、
キャラクターではありません。

誰かのものではなく、
その人自身の中にある笑顔です。

だから私は、
この顔に名前をつけていないのです。

※笑い文字は、廣江まさみが考案したものです。
この顔の描き方にも、独自の比率や描き方があります。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
共感したときだけで大丈夫です。
もし何か心に残るものがあったら、
スキやひとことをいただけたらうれしいです。

いいなと思ったら応援しよう!