264.歴史は繰り返し、季節は巡る|動心学の「三易」から考える、これからの冬の時代
(Cover Photo by Masami | Hakone, Japan)
歴史は繰り返す
この言葉を、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
50年生きてきた私も、その言葉を実感する場面を幾つか経験してきました。
音楽もファッションも、姿を変えて巡ってくる
たとえば、音楽です。
昭和の時代に日本でヒットした杏里さんの音楽が、今、「シティポップ」として海外の若い世代に再発見されています。
2026年には、ニューヨークとロサンゼルスで公演を開催。チケットは即日完売し、ロサンゼルスでは追加公演も行われたそうです。
私たちの世代が日本で聴いていた音楽が、何十年もの時を越え、今度はアメリカで新しい音楽として受け取られているのです。
一方、私が学生の頃は、アメリカから届く音楽に夢中になった時代でもありました。
その代表的な存在が、マイケル・ジャクソンとジャネット・ジャクソンです。1980年代から90年代にかけて、二人の音楽やダンスは世界中を魅了しました。
そのジャネット・ジャクソンが、2026年6月に神戸、横浜、名古屋で日本限定のアリーナ公演を開催。
今は亡きマイケル・ジャクソンも、映画をきっかけに再び注目され、リアルタイムでは彼を知らなかった若い世代が、その音楽を聴き、ダンスを真似しています。
かつて日本で生まれ、アメリカへ渡った音楽。
かつてアメリカで生まれ、日本へ届いた音楽。
それらが何十年もの時を経て、再び国境を越え、多くの人を魅了しています。
ファッションにも、似たような現象が起きています。
けれど、まったく同じものが戻ってくるわけではありません。
その時代の価値観や技術、新しい世代の感性を取り込みながら、少しずつ姿を変えて戻ってきます。
歴史は、同じ場所をただぐるぐると回っているのではなく、らせん階段のように巡っているのかもしれません。
繰り返しているようで、同じではない。
一周して戻ってくるたびに、少し違う高さから、同じ景色を見ている。
そんなふうに思うのです。
経済にも季節がある
この循環は、音楽やファッションだけの話ではありません。
経済にも、社会にも、上昇する時期と下降する時期があります。
外へ向かって勢いよく広がる時期もあれば、内側へ向かい、力を蓄える時期もあります。
日本の近現代史を、約40年ごとの盛衰で捉える「40年周期説」という考え方があります。
私は、杉村太蔵さんがこの説について語る動画を見て、興味を持ちました。
1860年代、幕末の動乱から明治維新へ向かう、大きな変化が始まりました。
その約40年後の1905年、日本は日露戦争に勝利し、国力の高まりを見せます。
しかし、さらに約40年後の1945年には、太平洋戦争に敗れ、国土は焼け野原となりました。
そこから戦後復興を遂げ、約40年後の1985年頃、日本は世界有数の経済大国へと成長します。
そして、バブル崩壊と長い経済停滞を経験した日本にとって、2025年頃が再び大きな転換点になるのではないか、と見る人もいます。
実際、日経平均株価は2026年6月に史上初めて7万円台へ到達し、今こちらを書いている7月15日の終値も68,751円となりました。
もちろん、株価の上昇が、そのまま日本経済全体の回復を意味するわけではありません。
それでも、長く停滞してきた日本に、これまでとは違う流れが生まれ始めていることを示す、一つの動きとはいえるのではないでしょうか?
もちろん、40年周期説は、未来を正確に言い当てる経済法則ではありません。歴史を長い時間軸で眺めるための、一つの見方です。
それでも、過去を振り返ると、繁栄が永遠に続くこともなければ、停滞が永遠に続くこともありません。
春の次には夏が来て、夏の次には秋が来る。
そして、秋の次には冬が訪れます。
季節は、止まることなく巡っていきます。
動心学における「三易」とは
私が学び、実践している動心学にも、時代の大きな流れを読み解く考え方があります。
それが、動心学から見た「三易理論」です。
三易とは、
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