【参加型note】夕暮れの教室、今日も君を探してた(静月さんver.)
【参加型note】夕暮れの教室、今日も君を探してた(静月さんver.)
夕暮れの教室。
最後のチャイムが鳴り響いても、
二人は帰ろうとはしなかった。
窓から差し込むオレンジ色の光が、
彼女の横顔を優しく照らしている。
「……ねぇ。」
名前を呼ばれて振り向く。
彼は、いつもより少しだけ近くに立っていた。
「今日、なんか変だよ?」
「……そうかな。」
照れ隠しに笑う彼の耳は、夕焼けよりも赤い。
そんな姿に彼女は思わず笑みをこぼした。
「な、なんで笑うんだよ。」
「だって……やっぱり、なんか変。」
その一言で、
彼の時間が止まった。
教室には二人だけ。
カーテンが風に揺れるたび、
ふわりと甘いシャンプーの香りが届く。
彼は一歩、
ゆっくりと距離を縮める。
もう、
手を伸ばせば触れられるくらい近い。
彼女の鼓動も、
彼の鼓動も、
どちらが速いのかわからない。
「……急にどうしたの?」
少し照れたように笑う彼女。
夕焼け色に染まる教室。
見つめ合う二人。
彼は一度だけ深呼吸をした。
そして、
何かを決心したように小さく笑う。
「ずっと言えなかったことがある。」
彼女は少し驚いたように目を丸くして、
静かに頷いた。
教室が静まり返る。
聞こえるのは、
窓の外で鳴くヒグラシと、
二人の鼓動だけ。
彼はまっすぐ彼女を見つめた。
「……お前さ、自分じゃ気づいてないだろ。」
「笑うとき、最後に目が細くなること。」
「『ありがとう』って、ちゃんと相手の目を見て言うこと。」
「友達が落ち込んでると、何も言わず隣に座ること。」
「掲示物が剥がれてたら、そっと直していくこと。」
「先生に当てられそうになると、急にノートを見始めること。」
「寒い日はマフラーに顔を埋めること。」
「前髪を気にする癖。」
「俺がくだらないことを言っても、結局笑ってくれること。」
彼女は少し照れくさそうに笑う。
「……そんなの、覚えてないよ。」
彼は首を横に振った。
「たぶん、お前は全部覚えてない。」
「でも俺は、全部覚えてる。」
夕焼けが、
二人の影を長く伸ばす。
「気づいたら、お前を探すのが毎日の癖になってた。」
少しだけ震える声。
だけど、
その瞳だけはまっすぐだった。
「だから……」
彼は勇気を振り絞って、
想いを伝える。
「俺と付き合ってください。」
彼は震える手をそっと隠しながら、
その瞳だけは、どこまでも真っ直ぐだった。
夕焼け色の教室で、
彼女は静かに、その想いを受け止めていた。

(終わり)
この物語は静月さんと一緒に創作しました😊
✨
今、静月さんも面白い企画を行なっているので是非ご覧下さい😆💡
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