AI を活用した語学学習 - Viki Learn
AI の進化と将来の教育のあり方というのは非常に興味深いトピックです。
AI の進化に合わせて何を学んでいかなければならないかは変わりますし、また、そもそも人の学習の仕方も変わってきます。語学学習はその最たるもので、AI を用ることで外国語の習得は今後どんどんより効果的に、かつ面白いものになっていくと思います。
楽天技術研究所においても、シンガポールオフィスにて、AI を用いた語学学習の技術を作るだけでなく、実際にサービス展開をしています。
AI / Deep Learning の活用に関しては、全拠点共通の重大トピックであるのですが、楽天技術研究所シンガポールにおいても、コンピューターサイエンスのPhD を中心とした研究者の採用を積極的に行い、AI の中でも特に Machine Translation の自社独自技術を開発しています。Transformer ベースのモデルや Back Translation ベースのモデルも開発しており、翻訳精度においてはグローバルプレイヤーとも伍す精度を獲得してます。
また、EdTech につながるところとして、NLP(自然言語処理技術) の教育分野への応用も進めてきました。その一つが、楽天グループの動画配信ビジネスである Viki ( https://www.viki.com/ )にて提供している語学学習サービスである Viki Learn です。
こちらですが、韓国や中国のTVドラマを用いて語学学習ができるサービスで、160以上もの国と地域で利用されています。(全てのVideoと言語ではないですが、日本でも一部利用可能ですので、是非チェックください。)以下の Video で解説しています。最初のVideoは簡単な紹介で、二本目のVideoは機能紹介です。
学習のベースとなる各国言語の字幕は、楽天技術研究所の Machine Translation によって生成されており、翻訳精度は標準ベンチマークを用いた測定でプロの翻訳家のレベルを超えています。


Learn Mode を使った学習の画面(上:スペイン語、下:英語)
使い方は簡単で、お気に入りのドラマを選んで、Learn Modeを On にするだけで使えます。

字幕の単語をマウスでオーバーすると、その単語の意味が対応言語で表示されます。発音も聞けます。

更には、その単語が、ドラマのどのエピソードのどこのシーンで出てくるかを検索して、そのシーンを再生することができます。

また、Viki Learn の派生で、Drama Vocab Quiz という語彙テスト機能も提供しています。

Drama Vocab Quiz の画面
これは、Viki にて、韓国ドラマ・中国ドラマを楽しんだ後に、またはViki Learn Mode で語学学習をした後に、どれだけ語彙を獲得しているかを確認することができるという機能です。もし覚えていない語彙があったら、それがドラマのどのエピソードに出てきているか、まさにその言葉が出てくる箇所にジャンプして実際にドラマのシーンで確認することもできます。
この語彙テスト機能ですが、各種AI 技術や NLP(自然言語処理)技術の活用によって、自動的にテストのワードを生成してます。一部の技術詳細の解説が以下の記事にあります。
本サービスは、NUS (シンガポール国立大学)で語学学習に用いられる等、様々な展開もしており、今後も対応言語を増やしていき、更に改善していきます。
また、合わせて楽天技術研究所のMachine Translation はグレードアップしてます。動画配信ビジネスの Viki に限らず、様々なビジネスに展開していくつもりです。
おまけ
語学学習に関しては、以下の記事で、日本人の英語学習について述べています。ご興味がありましたら、こちらもご覧ください。
