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撤去された証明写真機と、親切のリレー


日本語検定の受験票が届いた。

受験票には顔写真を貼る欄がある。
最近、証明写真を撮る機会なんてめったにないから、まずはGoogle マップで近くの証明写真機を検索してみた。

一番近い場所が、自宅から650m・徒歩8分のところに見つかった。
散歩がてらに、ちょうどいい距離だが、原付で向かうことにした。

「撤去しました」

現地に着いて、あたりをキョロキョロ見回す。
……ない。

Google マップが示す場所には、それらしき機械がどこにも見当たらない。

同じ敷地内にあるスーパーの店員さんに聞いてみた。

「あの、証明写真機、どこにありますか?」

すると、申し訳なさそうにこう教えてくれた。

「あれ、撤去したんですよ」

——なるほど、だから見つからないわけだ。

しかも、その店員さん、とても親切だった。

「ここから一番近いのは、○○スーパーにありますよ」

わざわざ具体的な場所まで教えてくれたのだ。ありがたい。

無事に撮影、そして「ふと思い立つ」

教えてもらった○○スーパー(3.3km先・車だと6分)へ向かい、無事に証明写真を撮り終えた。
帰宅して、ほっと一息ついたとき、ふと思った。

「Google マップの情報、古いままだな」

自分がそうだったように、あの場所を目指していく人が、きっとこれからもいるだろう。
到着してから「ない!」と気づくあの脱力感を、誰かにも味わわせてしまうのは忍びない。

何かできることはないだろうか——そう思って調べてみたら、Google マップには「情報の修正を提案」 というボタンがあった。


情報を編集する画面


「この場所には存在しない」を選んで、送信。

たったこれだけのことだけど、ちょっとすっきりした。

親切のリレー

スーパーの店員さんが、自分にとって「次の一番近い場所」を教えてくれた。
その親切が嬉しかったから、自分も次に検索する誰かのために、小さな情報修正をした。

こういう「ちょっとした親切のリレー」って、日常の中にあるんだなと思う。

次に写真機を検索した人が、最初から正しい場所にたどり着けますように。

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