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【美術展2025#06】タイムスリップ!古代オリエントの世界@古代オリエント博物館

古代オリエント博物館は、我が国最初の古代オリエントをテーマとする博物館として1978年に誕生。 以来、シリアなどでの海外学術調査を行い、その出土品に加えて考古、美術、歴史等の幅広い資料を展示している。

西アジア、エジプト地域を中心として、旧石器時代からサーサーン朝時代までの資料約5,000点、及びシリア出土品を多数収蔵する。

アフリカ、ヨーロッパ、アジアの接点であるオリエントの地は、さまざまな文化が行き交い、融合し、人類の歴史に大きな役割を果たしました 古代オリエント世界が残した遺物や美術を観ると、古代人の息吹がもっと身近に感じられるのではないでしょうか。

古代オリエント博物館


以前から気になりつつも、なかなか池袋方面に行く機会が無くて延び延びになっていたが、ようやく訪れることができた。

博物館はサンシャインシティ文化会館ビル内にある。

なんだかワクワクする廊下


私の過去の記事でも事あるごとに挟み込んでいる私の昔の旅のルートと丸かぶりするエリアの博物館ということで否が応にもテンションが上がる。

哀愁漂う年季の入ったパネル

私の昔の旅の話 ↓  (色も偶然被った)


さして広くない館内にはオリエント各地域ごとの出土品がコンパクトに並ぶ。


・バローチスターン(今のイラン・パキスタン国境付近)

日本では縄文時代。
人間の意志をはっきりと感じる生き生きとした絵が描かれた壺や土偶が並ぶ。

コブウシかわいい
なんか感動する


・ガンダーラ(今のパキスタン・アフガニスタン国境付近)

昨年秋に行った「文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰@三井記念美術館」も記憶に新しいが、そこに出品されていた同様の品々よりも彫りがシャープで緊張感がある。
ガンダーラで作られた仏像は東洋美術や日本美術に多大な影響を及ぼした。


・アフガニスタン

西アジアのブルータイルは砂漠の大地との対比が本当に美しい。
紀元前の古代から脈々と続く美意識を通して昔の人々とつながったような気がして胸アツ。


・メソポタミア

ハンムラビ法典が刻まれた石柱のレプリカ。
オリジナルはルーヴル美術館にある。
レプリカといえども迫力は十分ある。


正倉院に納められている白瑠璃碗とほぼ同型。
こうしてみると日本の保存状態の秀逸さは際立っている。


・トルコ

紀元前5500年前。
明らかにデザインされている土器。

当時の状況が生き生きと思い浮かぶ。


・マケドニア

アレクサンドロス大王は世界史上トップレベルの重要人物だ。


・シリア

昨年トーハクで行われた内藤礼「生まれておいで生きておいで」ではトーハク収蔵品の「縄文時代の足形付土製品」が並べられていたが、このような太古の「生」を感じるような品はいろいろと想像が膨らみワクワクする。


パルミラ遺跡の大きな模型が横たわる。
パルミラは地中海とオリエント内陸部を結ぶ重要拠点だった。

精巧な模型

私が訪れた2005年時のパルミラ遺跡。
今からちょうど20年前だ。

ISに破壊されて今は無きベル神殿


・エジプト

今年は各地でエジプト界隈の展覧会が行われるようだが、ここ古代オリエント博物館の収蔵品もエジプト界隈の品は充実している。
エジプト美術の美意識と先進性、独自性は本当にすごい。

ロゼッタストーン(レプリカ)
今から5500年以上昔に作られたハエ


これ家に飾りたい


私が訪れた2005年時のクフ王のピラミッド。

くつろぐ監視員


古代オリエント博物館は発起人として平山郁夫や井上靖、江上波夫などを擁し、高い志のもと1978年当時最新の施設だったサンシャインシティ内にオープンした。
現代ならば麻布台ヒルズあたりに博物館をオープンするようなものだろうか。

収蔵する品々はひとつひとつ質の高いものが多いのだが、如何せん開館から半世紀近く経っているせいか施設側の老朽化が否めなかった。
限られた天井高と旧式のショーケースやPOPではどうしても古臭さが拭いきれない。
それこそ20年前にエジプトの考古学博物館に行った時に「見せ方ひとつで同じ品でも良くも悪くも見えるし、それは考古品に限らず美術作品においても同じことが言えるよなあ」と思ったことが(規模は違えど)そのまま当てはまる。
収蔵品のポテンシャルを活かしきれていない途上国の博物館に来ているような切なさを感じてしまった。

現代美術のマネーゲームも良いのだが、こういった古美術・考古分野にもどこかの資本が男気を見せて思い切った資金投入をして拡張や保全を行なってくれやしないだろうか。
個人的には大好きなエリアなのでもしクラウドファンディングなどが行われる際には(微々たる額だが)投げ銭する気持ちはあるが、一般的にはなかなか資金調達が難しそうな分野だから今後の行く末が心配でならない。

我が家のホルス神(ただの土産物)



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