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棟梁の故郷は「盆踊りの町」 秋田県・西馬音内盆踊り

うちの棟梁の故郷は「盆踊りの町」だった 〜秋田・羽後町、西馬音内盆踊りのお話〜

いつもお世話になっている棟梁と話していたら、ふと故郷の話になりました。
長年、神奈川県にお住まいの棟梁ですが、故郷の話をするときだけは、言葉の端々にほんの少し懐かしさがにじみます。

秋田県羽後町、盆踊りで知られる町

「出身は秋田県雄勝郡羽後町です。 秋田の無形文化財で、盆踊りの有名な町なんですよ。 インターネットで『西馬音内盆踊り』と検索すると出てきます。とても有名な盆踊りなんです。」

羽後町、そして「西馬音内(にしもない)盆踊り」
恥ずかしながら私は初めて聞く名前でした。調べてみると、日本三大盆踊りのひとつに数えられ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている、由緒ある盆踊りなのだそうです。

お盆に舞う、送り火の踊り

棟梁はさらにこう続けます。

「お盆の16日、17日、18日の三日間、踊るんです。 送り火の時に踊るんですよ。毎年必ずNHKのテレビにも出ますよ。」

送り火〜ご先祖様をあの世へ送り出す夜に、編み笠や彦三頭巾(ひこさずきん)で顔を隠した踊り手たちが、篝火のもと、しっとりと、時に妖艶に舞う。派手なお祭りというより、どこか祈りに近い、静かで美しい踊りなのだそうです。毎年NHKでも中継されるほどの、全国的に知られた行事だと聞いて、思わず「そんなに有名な場所とご縁があったんですね」と驚いてしまいました。

太平洋を越えたご縁

もうひとつ、意外なお話も聞かせてもらいました。

「羽後町はサンフランシスコと交流があるんです。 世界交流を始めたのは、もう55年くらい前になりますね。」

小さな町でありながら、半世紀以上も前から海の向こうと交流を続けてきた。盆踊りという伝統を大切に守りながら、同時に世界にも開かれた町なのだと知り、羽後町という場所にますます興味が湧いてきました。

いつも現場でお世話になっている棟梁に、こんな素敵な故郷と物語があったとは。今年のお盆は、テレビで西馬音内盆踊りが映ったら、少し違った気持ちで眺めてしまいそうです。

おまけ:美味しいうどんも食べられます!

「秋田県は、うどんも美味しいんですよ。 日本三大うどんのひとつ、稲庭うどんです。 ご存知だとは思いますが…… 私の実家から30分くらいのところで作っているんですよ。」

つるりとした喉ごしと、上品な細さが特徴の稲庭うどんは、暑い夏には人気の逸品ですが、まさか棟梁の実家からほど近い場所で作られているとは知りませんでした。

いつか実際に、あの送り火の夜の踊りを見て、美味しい稲庭うどんもいただきに行ってみたいと思います。

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