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家族のみんなへ。

いまでも覚えている家族の記憶。

夫は、夜勤と日勤が組み合わさったシフト制で働いている。私と休みが合うのは、多くて月2回。一度も休みが合わない月も珍しくない。

夫は一度だけ「子を持つ選択を諦めよう」と言った。産後すぐからワンオペ育児になることが安易に想像できたからだ。

4人家族に並々ならぬ憧れを抱いていた私。

夫は私の覚悟が本当かどうか3年かけて確かめ、「あいわかった。妊活はじめよう。」と言った。

その日以来、「子どもを産む選択をして良かったね。」と言うようになった。


ほとんど体調を崩さない長女が、3歳のころ肺炎になった。仕事を2週間休んだ。

高い熱や咳が出ているが、元気な長女。

「いらっしゃいませぇ〜。レストランやさんですよぉ。」

開店の声が聞こえる。

『コーンスープと、オムライスセットくださいな。』

「あい!かしこまりましたぁ!」

舌っ足らずの声がかわいいなと思いながら、1日でも早く良くなるよう願った。


次女が1歳のころ、熱性けいれんを起こした。救急車を呼び、そのまま入院することになった。仕事を2週間休んだ。

入院してから一度も発作は起きなかった。狭いベッドの上、2人で寝そべって、いないいないばあを何度も何度も一緒に見た。

言葉が遅かった次女は、「あい、あい」と言って、意思を伝えてくれた。言葉が早かった長女とは違う可愛さを堪能しながら、1日でも早く退院できるよう願った。



どの思い出も、私の自己犠牲のようなものがある。
だけど、家族を足かせに思ったことはない。

今年の7月、私はうつ病となり、最終的に仕事を辞めた。

仕事人だった私が専業主婦になっても、家族は変わらず私を必要としてくれた。

最近ようやく、家族からの愛を素直に受け取れるようになった。

いつもありがとう。
愛を込めて。


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