『カムカムエヴリバディ』みんな好きなんだ
『カムカムエヴリバディ』ですねー
五十嵐に
「明日、第一セットに来い」といわれ、
直ぐに行ってみる
ひなた
五十嵐は大部屋のペーペーにしては
良い侍の衣装で舞台を見ています
少し(?)となりながらも、
ひなたは様子を見ています
今日は、
お姫様役の女優が、
野蛮な男達に連れて行かれるシーン
女優は
ひなたが大好きだった
霧乃氶シリーズで
茶屋の娘役をしていましたが、
最近あまり仕事がなくて焦っています
久し振りの時代劇のせいか、
みんなが思うくらい“下手”な演技…
それでも、
監督が、
霧乃氶シリーズ時に助監督だったので、
この女優にどうしても頭があがりません
そこであれこれ我儘を言うのです
まずはお花を生けていたシーンを
お茶を淹れるシーンに変えさせる…
スタート!
お茶を茶碗に入れる時、
カン!と大きな音を立てたのを聞いた
ひなたは、
一子に怒られた所作と思い出します
女優からの我儘の次は、
助けに入って斬り殺される武士が
自分の恋仲にしないか、というもの
監督もみんなも(それは…)と思いますが
聞き入れます
急な提案に下手な演技…
みんな意気消沈してしまいます
そんなところで…
ひなたは
女優に対してお茶の所作の事を言います
一気に気分を害した
女優を見て、一旦休憩になります
事務方さんに
「謝ってきて!」と言われ、
ひなたは素直に謝りに行きます
でも、
ひなたは思っていました
(この人は、ドラマを良くしようとして、
すごく考えているんだ!)と
なのでその事を伝えます
するとそこに
五十嵐が割って入ります
誰も良くしようなんて思ってない!
時間の無駄だと
確かに
みんな取ってつけたシーンを
何とか早く終わらせたいと思ってます
でも
ひなたは違います
女優が
一所懸命ドラマを良くしようとされてる
…と、その気持ちがいつの間にか、
霧乃氶シリーズで
お茶屋の娘役乃女優が着られそうになる、
そこで
「私の事は良いのです!
霧乃氶様のお心のままに!」と叫ぶので
霧乃氶が悪者を切る事ができずに…
そこから
ラブストーリー感たっぷりになるという
子供の頃観ていたテレビでの台詞を
一言一句間違わずにやってみせます
すると、何と
五十嵐も
霧乃氶になりきって役に入り込み、
台詞をこちらも間違わずに言います
みんな見入ってしまいます
いつの間にかきていた
伴虚無蔵も観ていました
我に返った監督達が
「こらこら、お前ら、そこまでや」と
止めて、休憩に戻りました
二人は謝って休憩所に行きます
それから…
みんな、
あまりにも懐かしいシーンを思います
あれは
助監督が
監督に無理を言って
差し込んだシーンだったのです
それを知るみんなは、
自然に笑顔が溢れます
さて、
五十嵐と
ひなたは、
休憩所でちょっと口論しますが、
何と!
五十嵐がまた床で寝てしまいます
✳︎どうも緊張するとそうなるみたい
必死に起こそうとする
ひなた
あら、何かいい感じじゃないですか
ただのファンだった
ひなたと
五十嵐
でも時代劇を愛している視聴者、
その姿に、
昔の熱いものを感じた
俳優、スタッフ
何か、いいですねー
いやー、楽しみです
明日も観ますよー!
