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『ばけばけ』80回 やっぱり友達…でもまだ話せないおサワちゃん

『ばけばけ』でっす

「結局、あの箸は取れんかったんですね」
「あ、おトキさんは何か飲まれます?」
土江と門脇は嬉しそうに
トキに話しかけています

…と、
「飲んでいったら?」…サワです
「え?」トキ
「お二人もおトキと話したそうだから
 失礼します」
「あ!」
「ちょっと待ってよ、おサワ!
 待ってよ!すんません、失礼します」
サワを追いかけるトキ

…ですが…サワは居ません
諦めかけた時、
サワが店に入ってきます
「…え?なして戻ってきたの?」トキ
「戻らん方が良かった?」サワ
「…ううん」
「でしょ?」
「ごめん、勉強の邪魔して」
「…ううん
 見たよ、新聞…凄いね
 町も凄い事になっちゅうし、
 学校の教務室なんかでも、
 おトキの話題が…偶に」
「…何か、恥ずかしい…こげな事になって」
「でも、楽しんでない?
 おじさまもおばさまもヘブン先生も」
「…」
「異人さんと家族になるなんて
 大変だろうなって
 勝手に心配しちょったけど、
 うまくいっちょるね」
「…いや」
「うまくいっちょるどころか…
 ねぇ、私もじきに出るけん
 正規の教師になって、
 誰の力も借りず、
 誰にも頼らず」
「…」
「なら、やっぱり戻るわ」
「勉強?」
「私一人で戻ったら、
 がっかりだろうけど」
「…そげな…
 頑張って、またねー!」
トキの背中がさみしい…


その夜
ヘブンの書斎では、
英語の勉強が始まっています
"A,B,C."
「え、ぶ、す…」
"エィ,ビー,シィー."
「えぃ、びー、しぃ」
"Good!"
「ぐー…」

"What's wrong?
 ココロ,タッシャ,ナイ?"
「はい…」
ヘブンはいち早く
トキの沈んだ様子に気付き、
優しく微笑んで英会話を教えます

その様子を
 廊下から見ていたのは梶谷です
「…おトキさんで記事を書くのは
 暫く無理ですね…」
流石の梶谷も遠慮しています…
「やっぱりそげか」
「サワちゃんは一番の友達だけんね」
司乃介とフミも、
トキとサワに
何かがあったと感じている様です…


翌日
食事の支度をしに外に出たサワに
「あ、おサワちゃん」
サワは…
「え?誰?」
「いやだ、もうー!」
「あ!おなみさん?!…もしかして」
「うん
 こわかったけど、今もこわいけど、
 此処を出たら、
 何かえぇ事あるかもなーって気がして」
隣で、福間が穏やかになみを見ています
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」福間
「ありがとう
 あとは、おサワちゃんだけだね
 教師になるんもえぇけど、
 女子が生きていくには…」
「もうそれはえぇですけん!」
「…そげだね、ごめん、ごめん
 あんたは違うもんね」
下を向いてしまうサワ

…と、なみは川向こうを見て叫びます!
「待っちょれ!川の向こう側ー!あー!
 おトキちゃんも
 こげな事言ってたよね」
「…覚えちょりません」
「えー!
 おサワちゃんも出る時やるだよ!」
「…やですよ、私は…」
「とか言ってー」

なみは、
そっぽ向いているサワを抱き締めます
「だども、無理に出んでもえぇと思うよ」
「…ん?」
「そん時が来たら、心が決めてくれるけん」
なみは、
サワのむくれた口角を指で上げます
*微笑んで欲しいんだよね

「…なら、達者で
 お待たせしました、行くかね?
 二人も、達者でねー」
すきっぷ小僧達も、
なみがわからない様です「だ、誰?」
「だけ!おなみだよ!
 もういい!ももももー」
*なみ…達者でね!また出てきて!


そして知事室
「実はー、まだ少し先の話と言いつつ、
 まぁ、君が校長になった時の
 代わりの英語教師を
 当たり始めちょってのー」江藤
「…気が早いですね…」錦織
「そりゃ優秀な人材を呼ぶには
 早くから動かにゃのー」

秘書が何か紙を錦織に渡します
「えぇ推薦もあって、
 今こげな男をと考えちょるんだが
 どげながや?
 君もよく知っちょる男だと思うんだが」
*推薦状なのか…錦織の顔色が…


白鳥倶楽部
「ヘブン先生を呼んだ事以外、
 西洋化は
 進んどらんのではないか?」土江
*勉強しながらも多分聴いているサワ

…とそこへ山橋が来ます
「前と何も変わっておりません
 みんな喜びますよー」
「あれ?庄田君!」
「おー!庄田ー!
 我らが同期の星ー!」
「久し振りだな、堀江ー」
「…土江だ」
「…口、臭ぇなぁー!」
大笑いする男達
「お久し振りです、門脇さん」
「お久し振り!東京は?」
「あぁー、あっちは一旦引き払いました」
「あ、なら、松江中学に凱旋か?」
「あー…、や、まだ何も考えてなくて
 
 …お?」サワに気付く庄田
「あ!野津サワさん
 松江小学校の代用教員で、
 正規の教師を目指しています」山橋
「おぉー、教員試験の勉強かー
 あ、初めまして、庄田多吉です」
「野津サワです」怪訝そうに頭を下げます

そんなサワの様子を見つめる庄田
「…面白くない事があったらしい…
 気にするな、
 ちょっと変わった子だけん」土江
「変わっちょりませんが!」サワ怒る


そして山橋西洋料理店
ヘブンと錦織が食事をしています
「私が、校長になった際の
 代わりの英語教師として、
 その男はどうかと」
錦織は推薦状をヘブンに見せます
"...ヨム...デキナーイ."
「あ、失礼しました
 庄田多吉という男でして、
 私が学生として
 松江中学に通っていた際の同級生でして
 …あ!」錦織は通訳します
"アアー,トモダチー."
「ま、東京でも一緒でしたし」
"ナルホド.イイデスネ."
「うん…」そのまま黙る錦織
"...ニシコオリサン?"
「あ、いや」

「庄田さん、今、上に居ますよ」山橋
「え?白鳥倶楽部に?」
「えぇ、お呼びしましょうか?」
「あぁ…いや、結構
 ありがとうございます」
「かしこまりました」
山橋はコーヒーとお菓子を出して
「では、ごゆっくり、どうぞ」

時計の鐘が鳴り、
錦織は上の階を見つめ続け、
そしてまた何か考えています…


天国町
ほっかむりをしたトキが歩いてきます
そのほっかむりを取ると…
「おトキちゃんだー!」
すきっぷ小僧達が喜びます!
トキも嬉しそうです
「おトキちゃん、もう帰って来たがねー」
「先生とわかれたがねー」
「何言っとぉかね、別れちょらん
 そげな事言わなーい」

そしてトキは、サワの家の方に

「おサワちゃん?」*スキップ小僧達


ガラガラガラ…と、戸が開き、
サワのお母さんが出てきます
「あ?!あぁ…誰かと思ったら
 おトキちゃんだない」
「ああー、おばさま、
 ご無沙汰しとります」
「こちらこそ、お達者そうだね」
「あ…いえ、お陰様で」
*何だか手持ち無沙汰そうなおばさま

「…あ!えっとあの…おサワは?」
「おサワ?あー、
 今日は遅くなるみたいでねー」
「あぁー」…
「この頃、いつも遅いんだわ」

…でもトキは見てしまいます…
家の中にサワの足を…

「あぁ…そげでしたか…」
「何か事付けあるかな?」
「ああー、ん?…何を言いに来たのか…
 あ…ただ、応援しちょると
 あ、すんません、また来ます
 すんません、突然」
「ごめんね」
「いえ」

そんなやりとりを
サワは隠れたまま聞いています

戸が閉まった後、
トキは辛いのに作り笑顔で居ます
「おトキちゃん、
 儂、すきっぷできる様になったんだよ」
「ええー?」
「一緒にやろっか」
「おトキちゃん、こっち!」
トキはサワの家を気にしながらも、
呼ばれる方に行きます

家の中で、外の様子を気にするサワ

「ひーのふーのみ!」*すきっぷ小僧達
「たったたったたったたった
 たったたったたったたった」
「おおー!」
トキも一緒にスキップをして、
そしてサワの方を見ます
サワも外を気にするも…下を向きます

「たったたったたったたった…」



仲良しがすれ違う瞬間って、
何て簡単に来るんでしょうね

おトキちゃんの結婚を
喜んであげたかったのに、
喜んであげられなかったおサワちゃん
どんどん離れていく
どんどん離されていく
生活、笑顔…

おトキちゃんはそんなつもりがなくても、
幸せって、
見る人によっては残酷に映るもの
おサワちゃんには辛いものです

でも、おサワちゃんは
男の力で天国町を出たくない意地がある
ずっと頑張って勉強してきて、
やっと非正規ですが教師になって、
絶対正規の教師になる意欲がある!
やる気がある!
本当に頑張る子です

合格して欲しいな

いっぱいおサワちゃんの気持ちがわかる
おなみさん
知らない世界に出る
こわさがあったけれど、
福間様の一途な気持ちにこわさが消えた
何か良い事があるかも知れないと、
そう思わせて貰ったから
遊郭を出る気持ちになった
あんなにこわかったのに

人生の転機って、
ふとした、そんなものなのかも知れない

言いたい事を凝縮して、
体現して、
おさわちゃんに伝えて
おなみさんは天国町を出たのですね
この方にも幸せになって欲しいんです
また会いたい、幸せな姿を見たいな

そして…残った悩める子羊、錦織
まさか英語教師の後がまに
東京でも仲の良かった庄田が来るとは…

庄田は知っている
江藤が知る事を知っているな…
顔には出さず、
でも明らかに動揺している錦織


不安なおトキちゃん、
不安な錦織に寄り添うのはヘブン先生
今回、良いところおさえてましたね

あ、梶谷さんも意外と優しかった!
これは良い点でしたね!


そして…
ますます意固地になってしまった
おサワちゃんの前に現れたのが庄田!
どちらかというと庄田が…ふふふ
進展があって欲しいな


おトキちゃん、
あなたはちゃんと知っている
今の暮らしが恥ずかしいと
周りが変わり過ぎて
…自分は変わらないけれど、
どんどん流されそうでこわいと
だからおサワちゃんと
前の様に普通に話したいのに
それが
おサワちゃんには辛い事になっていて…


本当に、そういう時ってあるんですよ

少し、
少し待ってみてね
本当にうまくいかない二人なら
もう会えないかも知れない
でも
ずっとの親友なら、
絶対、絶対笑い合える様になるから!


では、
来週も、観ますよ!




《おまけ》

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