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『あんぱん』あんぱんまん、爆誕…かな?

『あんぱん』ですー

昭和44年6月
『千夜一夜物語』公開日
のぶは
嵩と映画館に行きます!

映画を楽しみ家に帰ると、
手嶌から電話があります
「大変です!
 どの映画館も満席御礼、
 お客さんが行列を作っているそうです
 これは大当たりです!大ヒットです!」
嵩は自分も
のぶと映画を観に行き、
満員だったと話し、
のぶからも
「映画面白かったですー」と話していると
嵩は足の小指を部屋の角にぶつけて
飛び回っています
「うちの主人も
 飛び跳ねて喜んでおります」
*わはは


それからのある日
嵩は
手嶌の仕事部屋に
手土産を持って行きます
手嶌は新作に取り掛かっています

嵩は言います
「頑張ってください、楽しみにしてます」
でも、
手嶌には焦りがあります
時代は劇画ブーム、
手嶌が古い人間だと言われる…
そんな流れが早いものなのです
だからこそ、
映画のヒットには救われたと
手嶌は言います
「柳井さんにはいくら感謝しても
 足りないです
 あなたのキャラクターを生み出す才能は
 これまで見た  
 どの漫画家達よりも秀でている
 あなたの特性です」
嵩がお礼を言った後、
手嶌は本題に入ります

「柳井さんの映画を作ってみませんか?
 あなたが脚本を書いて、
 あなたが監督をする、
 あなたの映画です
 制作費は僕が出します
 今回の映画の大ヒットの
 ささやかなお礼です
 …誰よりも
 僕が柳井嵩監督の映画を観たいんです」
驚きながら、でも嬉しい
嵩です


またとある日
前に一度
嵩に出版の話を持ちかけた編集者が、
柳井家にやってきて、
次回作を出す事を提案します
のぶは“アレ”をお願いする様言いますが、
嵩は、既に断られている事を話し…
でも、
のぶは大胆に自ら“アレ”を売り出します
「丁度今、原作を1本書き上げた様で!
 …こちらです」
はい、『あんぱんまん』の絵と原稿です
一度見た事がある絵に、
「あ…このおじさんですか?」と引く
編集者
「最後まで、読むだけでも
 読んでみてください」と、
のぶは意気込みます!
編集者はじっくり読み言います
原作については
「確かに、良いお話だと思います

 …この主人公…
 できれば少し減量できないですか?」
…やはりヒーローに太ったおじさんは…

のぶは
嵩の代わりに
「できません、個性ですから」と答えます
編集者は腹をくくります!
「そこまで仰るなら、
 載せてみましょう!」
「よろしくお願いします!」
「僕が…います一番伝えたい事は…
 この中に詰まっていると思います」

雑誌掲載が決まった
『あんぱんまん』
その雑誌ができる日、
のぶは郵送を待ちきれず、
出版社に貰いに行きます!
*凄いわ!

ページをめくり…あります!
『アンパンマン』です!
「ちゃんと載っちゅう!」
「おー、載ったねー
 アンパンマンが日の目を見たのは
 のぶちゃんのお陰だね」
のぶが嬉しそうに読むのを見て、
嵩も嬉しそうです!

*@y"masa"x さんの記事を
   お借りしました


それからある日のカフェー・イヌワシ
のぶは、
健ちゃんと
メイコと一緒に昼食を食べています
そのメイコが…
「このおんちゃんて、
 ヒーローながね…」
どうも感想は“今ひとつ”の様です
健ちゃんも言います
「正義の味方なもんやったら、
 悪者と戦うもんかも知れんけど」
のぶは
「戦いゆぅ、アンパンマンも」
「何と?」
「戦争によって食べるものがなくなって
 苦しんじゅう人らぁの飢えと戦いゆぅ」
「…現代っ子に伝わるぅか?  
 娘らの反応も今ひとつやった…」
「メイコ、
 そげん悪く言うもんじゃなかよ
 これから、強くなるっちゃで!
 敵もこれから出てくるとって
 かっこよかマスクとかマントとか
 つけて」


次のお茶の稽古の日、
登美子母さんは大笑いして
『アンパンマン』を読んでいます!
のぶが
「そんなに面白いですか?!」と聞くと、
「最悪ねー
 マントもボロボロで
 頭巾も買えないくらい
 貧乏なんでしょう?
 おまけにハンサムじゃないし、
 汗っかきだし、
 あんまり
 お風呂に入ってないみたいだし…」
「そこまで!」


「やっぱりそうかー
 皆んなの反応、良くないみたいだね」
「嵩さん、諦めたらいかん
 いつかきっと、
 皆んなわかってくれるき」
「のぶは、
 あのおんちゃんのどこが
 そんなぁ気に入っちゅうがで?」
「全部好き
 でも、一番好きながぁは、
 かっこ悪いところ
 うちは子供の頃から
 悪い奴は懲らしめないかんて、
 そう思っちょった
 それが正しい事で、
 正しい事をするのが
 カッコいいと思ってた
 けど、
 あのおんちゃん見たら、
 けど…
 あのおんちゃん見たら、
 そうやないがやって、はっとする
 お母ちゃんも昔、
 うちに言ぅてくれた事ば思い出すがよ
 痛めつけた相手に恨みが残るだけ
 恨みは恨みしかうまんって」
「けんど、  
 近所の子供やのぉて、
 世の中の害になるよぉな悪もんは?」
「向こうから見たら
 こっちがわるもんかも知れんやろ?」
「それもそうやね」
二人の会話を黙って見つめる


「こじゃんと大事な事でぇ
 正しいとか正しくないとかでもなく、
 自分が撃たれても
 お腹を空かせた子供達の為に
 飛び続ける
 嵩さんの描いた
 アンパンマンてキャラクターは、
 世の中に伝わって欲しい
 そうなったら、
 うち、こんな嬉しい事はない」
「のぶちゃん、  
 僕は…勝手に諦めてたんだよ
 きっとら伝わらないって…」
「アンパンマンが
 嵩さんの想いを届けてくれる
 それで、
 救われる人が、きっとこじゃんとおる
 だから、諦めんといて
 アンパンマンは、もっと飛べる」


ある日の
嵩の仕事部屋
お茶を持って行った
のぶは、壁に貼り付けた
アンパンマンの絵を見て、
何かを思い付きます

それから
九州コットンセンター
八木が、
蘭子にお願いしていた仕事の確認を
しています
「ありがとう
 読んだよ、
 君の記事」
それは
蘭子が
登美子母さんから紹介された方の取材で
書いた記事です
「何故に今、取材しようと思ったんだ?」
「忘れてはいけない事なんで…
 戦後20年以上経って、
 漸く話してくれる様になった方も
 いらっしゃる」
「読み応えのある記事だったよ」
「毒舌の映画批評よりマシだと
 仰りたいんでしょ?」
「これからも取材して、
 書き留めてくれるか?きっと
 君のライフワークになる」
静かに頷く
蘭子


そこに「こんにちは」と
のぶがやってきます
「八木さんに…お願いがありまして」


そしてある日
九州コットンセンターの廊下に
賑やかな声が響きます
部屋の中には大勢の子供達が
集まっています  
アキラが
「はい、
 皆んな静かに、静かにー!」と
声をかけます
そこには
のぶが微笑んでいます

のぶは一体
何をしようとしているのでしょうか?


   
 

あんぱんまん改アンパンマン、
雑誌に掲載されました!
『千夜一夜物語』も
大ヒットだった事からすると、
この太ったおんちゃんのヒーローは
当初全く受けなかったと言います

それでも、のぶは
「いつか、飛べ、アンパンマン!」と、
祈っています
きっと皆んなに嵩の想いが伝わると信じ、
のぶもできる事をするみたいです!
楽しみですね!
何かが動くといいな!

なので、明日も観ますよー!


《おまけ》

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