脚本13「真夜中のおやつ-友達…?」
《何かあったら逃げ込める場所って
必要なんじゃないかな。》
●登場人物
◯祐介
◯和仁
自室で友達の和仁と電話をする祐介。
祐介「どうしたんだ和仁、いきなり電話してきて」
和仁「あ、ああ、この声、祐介か?」
祐介「そうだけど、自分でかけてきたんだろう」
和仁「そ、そうだったな、だ、誰でも良かったんだ」
祐介「なんだか、息が荒いぞ」
和仁「た、助けて、くれ、誰かに追われてるんだ」
祐介「なんだって。だったらうちに来い」
和仁「ああ、助かる。あと、汚れてるけど、いいかな。風呂も使わせてもらえたら嬉しいんだけど」
祐介「構わないさ、お前の身の安全が大事だろ」
和仁「お前に電話してよかった」
祐介「鍵は開けとくから、勝手に入ってくれ。先に風呂はいっとくわ」
和仁「ああ、さんきゅ、じゃあ後で」
プツ、ツーツー。
祐介「ストーカーか? 女癖の悪いやつだからな」
ガチャ。鍵を開けて風呂に入る祐介。
シャーーーー。
祐介「そういえばあいつ、どろどろって言ってたな。そんな逃げ回ってるのかな」
ガチャ。バタン。
祐介「お、和仁か、案外早かったな。走って巻いたのか」
シャーーーー。キュ、キュ。ガチャ。
祐介「和仁ー、無事だったかー? ったく、震えてんのか?」
タオルで拭きながら半裸の祐介が部屋に入る。
祐介「あれ」
和仁はいない。
祐介「おかしいな。トイレか? 和仁ー?」
トイレにも居ない。
祐介「……靴ないじゃん。まさか、あいつ、うわどろっどろ。きたねぇなぁ、そりゃねぇだろぉ」
雑巾で床を拭く祐介。
祐介「あいつどこ行った。電話してみっか」
部屋に戻り携帯を持つ。和仁の電話番号を探し、かける。
プルルルルゥ、プルルルルゥ。
祐介「何してんだよ、早く出……出……」
プルルルルゥ。プルルルルゥ。後ろのベッドの下から着信音が聞こえていた。
プルルルルゥ、プルルルルゥ。
祐介「え、なんで」
プルルルルゥ。プルルルルゥ。
ベッドの下を覗く祐介。
おしまい
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