【1分小説】24「ロボット開発」
ロボット開発。博士と助手の目指す境地は、人を作る事だった。数々の失敗を繰り返し、溜まった残骸は自宅をゴミ屋敷と変貌させる。
何度役所から処分の命令を受けたか、もう数えることを止めていた。
「博士、もう考え得ることは全てやり尽くしました。私ではこれ以上ロボットを人に近づけることは不可能です」
助手は、ガチャンッと作業台を叩く。その弾みで、台の上に置いていたドリルが博士の右手に刺さった。
「ぐおおおっ、何をする助手……」
「はっ、すみません弾みで」
「いや大丈夫だ、それより作業台がひしゃげてしまったではないか。力の制御はしっかりしておくれ、君がロボットとは言え硬いものを殴ればボディに影響だってあるんだ」
「すみません博士…。…あ」
助手をロボットで作り、作業の効率化を図った博士だったが、破壊が多く逆に非効率的だったかと思い始めていた。
助手は、何かに気付き散乱した道具を漁り出す。
「どうした、助手よ」
「ロボットを人間にする方法がわかりました。博士、私で試していいですか」
「構わん早くやってくれ」
博士の言葉を聞き、ロボットは早速博士にドリルを突き刺した。
「うぐぅ、なにを」
「人間は生物を壊す物です、私は機械を壊しましたが、生物は壊していなかった。博士、これでロボットは人間になれます」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
『物』としての判断をしている限り機械なんだろうなぁ。
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