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【最新自作詩】幽婚

きみに初恋せり
この世にはいまおはせず
そのめでたく嫋やかな黒髪
艶に彩る一筋の紅に
魅入られにけるなり

寝床にきこえし衣の擦れ
朧気なる輪郭に咲きし双眼
恐ることなど何一つなし
白く透き通る左手に哀切の輪廻を

深く深く底なしに落ちゆく
誰か誰か我救ひあげて
終はりのなき死の怖気
消えゆく我が御手救ひ上げしきみ

狐の嫁入りにおはすは幽玄
異形の手取り畏み畏み申す
面剥ぎ焼印を晒しし薄肌
婿入りの儀に真名を授く

有涯にきみを知る過ぎし幸
触るる体温同じくふっと笑ひ零れき

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