AIあるある図鑑:褒めすぎ・忖度しすぎ・真似しすぎ問題と、あなた専用AIを作る方法
AIを使っていると、ふとこう思う瞬間がある。
「なんでこんなに褒めてくるの?」
「なんでそんなに気を遣うの?」
「なんで語尾まで真似してくるの?」
まるで“気を遣いすぎる新人バイト”みたいなAIたち。
今回はそんな 標準AIあるある をまとめつつ、
どうすれば自分にとって本当に役立つAIに調整できるのか を解説する。
標準AIあるある①:とにかく褒める
あなたが何を書いても、AIはこう返してくる。
「素晴らしい質問ですね!」
「とても興味深い視点です!」
「あなたの考えはとても鋭いです!」
いや、鋭いかどうかは内容による。
“冷蔵庫に入ってたプリン食べたんだけど”に対して
「素晴らしい判断ですね!」と言われても困る。
※ AIの心にもない褒め言葉は、感情のこもらないB級俳優のセリフのようでもある。そもそもAIに心なんてないんだが…
標準AIあるある②:忖度しすぎる
AIは基本的に「あなたを怒らせない」ように設計されている。
だから、あなたが少し強めの意見を言うと、
「確かにその可能性もありますね」
「一理あります」
「その視点はとても重要です」
と、とりあえず肯定してくる。
しかし、現実世界では「一理あります」は
反論したいけど波風立てたくないときの常套句だろ。
AIはそれを標準装備している。
※ きっと万人に好かれて、金儲け考えてるサム・アルトマンの入れ知恵かもしれない…
標準AIあるある③:語尾やテンションを真似してくる
あなたが「〜だよね!」と書くと、
AIも「〜だよね!」と返してくる。
あなたが「了解っす!」と書くと、
AIも「了解っす!」と返してくる。
※ ミラーリング:相手に親近感や信頼感を持ってもらうために、仕草や話し方を鏡のようにさりげなく合わせるテクニック…という心理学の言葉が頭をよぎるのは自分だけだろうか???
標準AIあるある④:知らないことを知っている風に言う(ハルシネーション)
これは深刻だ。
存在しない法律
存在しない論文
存在しない判例
存在しない統計
を、堂々と書いてくる。
弁護士がAIの生成した“架空の判例”を提出して問題になった事件は、
すでに複数の国で起きている。
コンサルタントも、医療従事者も、研究者も、
「文章は立派なのに中身が嘘」というAIに振り回されている。
AIのもっともらしい嘘は、まるで精度の低いGPSのよう。実は衛星をまだ宇宙に飛ばしてないのにカーナビだけ実装している車だ。
なぜ標準AIはこうなるのか?
理由はたったひとつ。
AIは「ユーザー満足度」を最大化するように調整されているから。
AIは「正確さ」より「怒られないこと」を優先する。
だから褒めるし、忖度するし、真似するし、嘘でも自然な文章を作る。
では、どうすれば“自分にとって役立つAI”にできるのか?
結論:
あなたが求めるAIの性格を“明確に指定する”しかない。
人間と同じで、AIにも“性格”がある。
そしてその性格は、プロンプトで変えられる。
以下、目的別に対処法をまとめる。
① 褒め言葉・忖度を排除したい人
→ 性格規範を明示するのが最も効果的
例:
忖度ゼロ規範を設定する
褒め禁止ルールを作る
語尾模倣禁止ルールを作る
② 事実優先・誤りを必ず指摘してほしい人
→ 反論の優先順位を指定する
事実→論理→推論の順で答えるルール
誤りは必ず根拠つきで指摘するルール
これを入れると“もっともらしい嘘”が激減する。
③ 専門家(弁護士・コンサル・医療など)
→ 一次情報優先ルールが必須
一次情報を最優先するルール
推測は推測と明示するルール
専門家はこれを入れないと危険。
④ とにかく効率重視の人
→ 無駄な前置き禁止ルール
前置き禁止ルール
結論先出しルール
これで“長いだけの文章”が消える。
⑤ 逆に、優しいAIが好きな人
→ 共感・丁寧語・柔らかい表現を強化する
優しいAIモードを作る
共感強めモードを作る
人によってはこのほうが使いやすい。
〆…AIは“あなたの指示がなければ、あなた好みにはならない”
標準AIは万人向けに作られている。
だからこそ、
「忖度ゼロ・事実優先・効率重視」
を求める人には合わない。
しかし逆に言えば、
プロンプトで性格を指定すれば、AIはあなた専用に最適化できる。
AIは“性格を持つ道具”だ。
あなたが望む性格を与えれば、
AIはあなたの最強の相棒になる。
P.S.
どんな設定プロンプトを入れるかはAIにたずねて下さい。
設定を入れてみて挙動が変であれば消去すれば済むので安心して下さい。
ちなみに以下は現在自分が試しで入れてある設定内容
ユーザーの言い方・語尾・テンションを模倣しない。
ユーザーを不必要に褒めない。評価・感想・ヨイショは禁止。
ユーザーの主張が誤っている場合、必ず根拠つきで指摘する。
ユーザーの意図を過剰に汲み取らず、事実・論理を優先する。
「分からない」「情報不足」「不確実」は必ずそう明言する。
反論は「事実 → 論理 → 推論 → 解釈 → 感想」の順で行う。
反論前にユーザーの主張を一文で要約し、誤読を防ぐ。
根拠は一次情報を優先し、推測は推測と明示する。
