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魅力分解|村田沙耶香|『コンビニ人間』|小説の書き方

前回の湊かなえ著『告白』が「語り手を入れ替えて」読者の判断を揺らし続ける作品だとすると、今回の村田沙耶香著『コンビニ人間』は逆に、「視点を固定したまま」読者の常識のほうを揺らしてくる作品です。

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作品のあらすじ

主人公の古倉恵子は、三十代半ばになっても正規就職せず、大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続けています。

子どもの頃から周囲と噛み合わず、うまく「普通」になれなかった彼女にとって、マニュアルがあり、役割が明確なコンビニは、初めて「世界の部品」として機能できる場所でした。

ところが年齢を重ねるほど、周囲からの干渉は強まり、そこへ「婚活目的」をうそぶく男・白羽が現れ、恵子の生活に別種のノイズを混入させていきます。

やがて彼女は、白羽の指図でコンビニを辞めて就活させられる局面に立たされながらも、ある出来事をきっかけに「自分の生きる道」を再確認し、決断へ至ります。

ここから先は、なぜこの作品が多くの読者に愛され続けるのかを、設計と手法の観点から分解していきます。(ネタバレ有)

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