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dounikasuru4
推しのアイドルが大人になってた
ジャッ、ジャッ! 情熱的にかき鳴らされるアコースティックギターに乗せられた、かつての推しの歌声。
思わず心を動かされた。解散前より歌が上手くなってる。ずっと練習してたのかな。原曲より落としたキーからは、大人の雰囲気を感じる。
そうだ。もう推しは子どもじゃない。まだあどけなくて一生懸命でファンサもめちゃくちゃいい推しは、応援したくなるような子だった。
ユニットが解散し、推しの姿を見ることはなくなった。残酷なほど自然に、僕はいつの間にか楽曲からも遠ざかっていた。
ひさしぶりに聴きたくなってYouTubeを見たら発見した、推しが出演したソロイベントの動画。
今年の春に開催されたもので、こぢんまりとしたステージに立つ推しはすっかり大人びた顔をしていた。
本当に、すっかりという感じだった。ただ相変わらずかわいい。推しは4年という年月が経ってもかわいかった。
そんな推しが、解散したユニットの代表曲を今の彼女にふさわしいアレンジで歌っていたのだ。
すっかり大人びて……なんて言うと、いかにもおじさん発言っぽい。だが、僕も推しも等しく年を取る。
夏のはじめ、ビルの屋上まで観に行ったミニライブ。その場で射抜かれた。
歌詞カードに書いてもらったサインは、ずっと大切にしている。
そして、肌に熱風を感じるようなあのときの思い出だって、まだ残ってる。
