『曖昧な夜に、愛はあるのか』
恋人じゃないのに、一緒に眠る夜。
「好き」って言えないまま、また曖昧な朝が来る。
私は、あなたを好きでいいのかな──
『曖昧な夜に、愛はあるのか』
会うたびに、心も身体も溶けていく。
だけどこれは、誰にも言えない関係。
恋人でもないのに、デートみたいに一緒にご飯を食べて、夜は同じベッドで眠る。
私の気持ちはもう恋だって知ってるのに、君の言葉はどこまでも曖昧だ。
「また会える?」
「……うん」
いつもその繰り返し。
それだけなのに、君の笑顔が見られるだけで、また心を許してしまう。
触れ合うたび、胸の奥に隠してきた気持ちが零れ落ちそうになる。
でも、それを言葉にしたら、きっと壊れてしまう気がして。
だから笑って誤魔化すしかない。
「好き」なんて言えないくせに、君に触れられるのが嬉しい自分がいる。
手を繋いで歩く夜道は、まるで夢の中みたいで。
なのに、朝が来ると「また友達に戻らなきゃ」って思い知らされる。
君は何も変わらない顔で笑うけど、私の心はもう戻れない。
夜が明けるたびに、言えなかった「好き」が私の中で積もっていく。
触れ合うたびに、もう少しだけこの関係にすがってしまう。
これが恋じゃないなら、何なんだろう。
でも、君にその答えを求める勇気はない。
今日も、君の隣で眠る。
温もりを確かめながら、心の中でだけそっと呟くんだ。
「ねぇ、私、君を好きでいいよね?」って。
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✧次回の灯火も、そっと心に寄り添えますように。
