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私、失点しないので。|評価されにくい仕事でも生き残れる理由


私、失点しないので。


これは、サッカーの話ではない。
仕事の話だ。

この考え方は、
私が40代になるまでに何度か転職をし、
評価されなかった時期を経て、
それでも仕事から降りずに残ってきた末に、
ようやく言葉にできたものだ。




バックオフィスの仕事は、
何も起きなかった一日ほど評価されにくい。

トラブルなし。
修正なし。
クレームなし。

会議で名前が出ることもない。
数字として残る成果もない。

それでも私は、
「失点しなかった日」こそが、
いちばん価値のある仕事だと思っている。




ここで言う「失点」とは、
誰かが怒られるような単純なミスのことじゃない。

会社や現場が、
あとから確実にダメージを受ける結果のことだ。

その場では何も起きない。
でも、時間差で効いてくる。

修正に時間を取られ、
関係者が増え、
「なんでこうなった?」という空気が流れる。

これはもう、
個人の失敗じゃない。
チームの失点だ。




ここから先では、
私が「失点しない仕事」をするために
意識的にやらなくなった判断と、
評価されなくても仕事を守り続けた考え方を、
具体的な経験を交えて書いていく。

派手な成功談はない。
でも、40代になって
「仕事から降りずに残っている理由」は、
たぶんここにある。
そしてこれは、
「評価されなかった側」にしか書けない話になる。



私がずっとやってきたこと


派手な改善をしたわけでもない。
表彰されたこともない。

やっていたのは、だいたいこんなことだ。

  • 数字をそのまま信じず、一度止める

  • 「例外はないか?」を先に考える

  • 誰も見ない確認を、誰にも言わずにやる

  • 人がミスしそうなところを、デジタルと仕組みで潰す

正直、かなり地味だ。

若い頃は
「これって意味あるのかな」
と思ったことも何度もある。

でも今なら、はっきり言える。

失点を防ぐ仕事は、確実に組織を支えている。




失点しない人が意識している3つのこと


①「たぶん大丈夫」を、そのまま通さない

失点の多くは、
大きなミスではなく、小さな油断から始まる。

  • 前もこのやり方で問題なかった

  • 急いでいるし、今回は省いてもいい

この瞬間に、一度だけ立ち止まる。

数字を見直す。
前提が変わっていないかを確認する。

数分の確認で、防げる失点は驚くほど多い。




② 人を責めず、仕組みに逃がす


長く仕事をしてきて思う。

人は必ずミスをする。

だから私は、
注意する前に、仕組みで逃がすことを考える。

  • 入力ミスが起きやすいなら、入力させない

  • 確認漏れが起きるなら、チェックを自動化する

  • 手作業が多いなら、デジタルを活用して流れを作る

これは、人を信用していないからじゃない。

人を守るためだ。

誰かがミスをしたとき、
一番ダメージを受けるのは、
実はその本人だったりする。

失点しない人は、
人ではなく「構造」を見ている。




③ 何も起きなかった日を、ちゃんと仕事だと思う


問題なし。
修正なし。
クレームなし。

こういう日は、
「今日は何してたの?」
と言われがちだ。

でも私は、
何も起きなかった日こそ、
仕事がうまくいった日だと思っている。

火事が起きなかった消防士が、
仕事をしていなかったわけじゃない。

ゴールを決められなかったGKが、
何もしていなかったわけでもない。

失点しない仕事は、
成果が「残らない」仕事だ。

だからこそ、
自分で自分を評価しないと、
簡単に消耗する。




それでも、失点しない人は最後に残る


このやり方は、
正直、短期的には評価されにくい。

でも、
人が抜けたとき
トラブルが続いたとき
組織が不安定になったとき

最後に呼ばれるのは、
たいてい「失点しない人」だ。

「あの人がいれば大丈夫」

その一言は、
派手な成果よりも、ずっと長く残る。




おわりに


ゴールを決めなくてもいい。
目立たなくてもいい。

でも、
失点だけはしない。

それを積み重ねてきた人は、
40代になって、
ようやく自分の立ち位置がわかる。

もし今、
評価されていないと感じているなら、
一度だけ考えてみてほしい。

あなたは、どんな失点を防いできた人なのか。




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