CLUB CHARRME episode 79 とある警察官の尋問①
白いロウで徹底的に責められたあの夜から数日。
肌に残った微かな火傷の痕が、服と擦れるたびに僕に甘美な疼きを与えていた。
そんな折、2人から「今夜店に来なさい」という無機質なメッセージが届く。
僕は期待と恐怖に胸を弾ませ、夜の街を駆けていた。
人通りの少ない裏路地を通りかかった、その時だった。
「――止まりなさい。止まりなさいと言っているのよ」
背後から響いたのは、凛とした、しかし聞き覚えのある冷徹な声。
振り返ると、そこには夜の闇に溶け込むような濃紺の制服を纏った、2人の警察官が立っていた。
「……えっ、あ、はい……」
「あなた、怪しいわね。ちょっと署まで来てもらおうかしら」
街灯の光に照らされたその顔を見て、僕は息を呑んだ。
182cmの圧倒的な威圧感を放つ警官はMIKA。
そして、その隣で手錠を弄びながら不敵に微笑む178cmの警官はRINAだった。
警察官に扮した2人。
だが、その足元だけは職務を逸脱した、鋭利な凶器のような紫のハイヒールが選ばれており、制服の裾から覗く指先には毒々しくも美しいピンク色のラメがキラキラ光るネイルが輝いている。
「……MIKAさんとRINAさん…ですよね?何を……」
「誰のことかしら。私たちは今、職務中よ」
MIKAが182cmの高さから僕を見下ろし、冷たく言い放つ。
彼女は僕の腕を強引に捻り上げると、慣れた手つきで背後に回し、金属音を立てて手錠をはめた。
「あなたには重大な嫌疑がかけられているわ。……救いようのない『ドM』であるという疑いがね」
「そうだよ〜。このまま取調室まで連行しちゃうね?」
RINAが僕の耳元で囁き、そのまま2人に引きずられるようにして、店の地下にある「取調室」へと連行された。
殺風景な取調室。
中央の椅子に座らされ、背後で手錠をかけられた僕は、2人の「警察官」に包囲されていた。
「さあ、自白しなさい。あなたは昨日、自分の意志で女王の足元に跪き、白いロウを浴びて歓喜していた。……そうね?」
MIKAが机を激しく叩き、顔を近づける。
彼女の制服の襟元から、濃厚な香水の香りが漂う。
「……それは、……その……」
「黙秘権なんてないわよ。こんな矮小な男が、高貴な女性に踏まれて喜んでいるなんて……本当に気持ち悪いわ」
「隠しても無駄だよ? キミの身体が、あの日のお仕置きを覚えてて震えてるもん」
RINAが僕の背後に回り込み、制服越しに僕の敏感な2つの突起をネイルの先でなぞる。
「んっあぁっっ……RINAさん……そこ……だめぇ………」
「ほら、自白して? 『僕はドMの変態です』って。……ちゃんと言えない子にはぁ〜…もっと厳しい『取調べ』が必要になっちゃうかもよぉ?」
僕は2人の放つ圧倒的な「警察官」という名の殻の裏に透けて見える嗜虐心に翻弄されていく。
「……は、はい。僕は……僕は筋金入りの……ドMの変態です……っ!」
「よろしい。……自白が取れたわね。じゃあ、今からその罪に対する『刑罰』を執行するわ」
MIKAは腰のベルトから警棒……ではなく、あの漆黒の鞭をゆっくりと引き抜いた。
警察官という偽りの正義を纏った2人による、法の外側の蹂躙が、今まさに幕を開けようとしていた。
ーーーあとがきーーー
やってることは同じでも、シチュエーションか違うと感じ方も変わってきますよね〜
次回もお楽しみに!
