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小さな可愛い服を着る子はうちにはいないけれど

可愛い。
あの頃なら絶対に買ってるだろうなぁと思いながら、
子供服店の店先で小さな可愛いTシャツを手にしていた。

息子たちの服選びは
わたしの楽しみの一つだった。
ポップで、可愛い絵柄の服があれば
お揃いで着せていた。
サイズ違いの色違い、
そんな服がたくさんあった。
着るものに無頓着な息子たちは小学生のうちはわたしの選ぶ服を着ていた。

大きくなった息子が子どもの頃の写真を見て、
今思うとさ、めっちゃ可愛い服着せてくれてたよなって思うわ、という。
うれしい限りである。
次男は特にその影響で、りんご柄に目がない。
2人はそれぞれオシャレに気遣う今どき男子に育ち、巣立っていった。

土曜日、東京の次男宅に行き、
彼の新しい住まいを掃除し、整えてきた。
助かった!ありがとう〜!という明るい声に
疲れも癒えるとはいえ…身体は悲鳴をあげているので日曜日は早く大阪に戻ることにした。

ストレスなのかなんなのか、ここ数週間、
顎関節症の影響で食事がつらいのだ。
鶏粥なら食べられると思うので、近くの台湾料理やさんで朝昼兼用の食事を摂り、駅に向かう途中、商店街の子供服屋さんで足を止めた。

息子たちが小さい頃なら即買いするレベルの大好物のポップな絵柄のTシャツが並んでいる。
夫も可愛いやんと反応。
うちにはもうこれ着られる子どもいないのにねぇと笑いながらも手放せないTシャツ。
店の中に入り、サイズ違いの色違いを見つけてしまった…。

なんなの!この可愛さ!
ポテトくんとフライドポテト2本は
綿が入っていて、そしてひっぱり出せるの!


買ったらいいやん?
飾っておいてもいいんちゃう?という夫。

息子たちの巣立ちに隠していた感傷的な心が
Tシャツを手放さなかったのかもしれない。

この小さくて可愛いTシャツを着られる子たちはうちにはもういない。
あの頃を愛おしく思い出すための買い物をした。
きっと夫には伝わったんだろうな。
だてに28年も連れ添ってないね。
夫には言わなかったけれど、感謝している。

わたし1人ならさすがに買わなかったかもしれない…。


2年前の春長男が、そしてこの春次男が家を出ていった。
とうとう子育てが終わってしまった。
Tシャツを並べて写真を撮って、
夫にメッセージを送って、
初めて泣いた。

会えなくなるわけじゃないんだからと
我慢していた気持ちをこの可愛いTシャツが
ゆるめてくれた気がした。

まんまる兄弟🤣
21年前だって…

ちょっと感傷的なまゆきちに
お付き合いくださってありがとうございました。
ぼちぼち通常運転してまいります。
またね〜👋🏻

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