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水色 ┊︎ ヘルシンキのCafe Engel

5月初旬のフィンランド。
朝の空気はまだ少し肌寒く、でもそのひんやり感が心地よい。
ヘルシンキの「Cafe Engel」では、今日もゆっくりとした時間が流れている。

お店の扉を開けると、シナモンロールの甘い香りと濃厚なコーヒーの心地よい湿度が漂う。

窓際の〝特等席〟……、ヘルシンキ大聖堂が目の前に広がる席には、あいにく先客の女性が座っていた。
彼女が静かにコーヒーを楽しむ姿は、まるで絵の中から抜け出てきたようで、その淡くてロマンチックな感じが、旅の緊張をほぐしてくれる。

水色と白い教会のコントラストが美しい

北京でも感じることだけれど、北国の冬で一番好きな瞬間。
それは、暖かい部屋から冷たい外を眺めること。

このカフェも、まさに私の好きな「冬に感じるちょっとした優越感」を纏っていて、外の冷たさと店内の温かな空気の対比が、特別なひとときを作り出していた。

ヘルシンキ名物・シナモンロールで朝ごはん
(サーモンスープもいただきました)

思いの外、観光客らしき姿はなく、
地元の方々が静かな朝時間を過ごしていた。
みんなスマホ画面に目を落とすわけでもなく、
目の前に座る相手と会話を楽しんでいる感じ。

北欧独特の異国情緒がありながら、それでいてどこか懐かしい。
窓の向こうには水色の空が広がり、その澄んだ色を眺めていると、
心が少しずつ整っていく。

教会と青空のコラボをちゃんと撮っておこうとカメラを構えると、
その瞬間、街を走るトラムが、まるで映画のワンシーンのように、
画面に滑り込んできたりなんかする。

トラムが運良く滑り込んでくる

その色合いや構図は、まるで私のためにだいぶ前から準備されていたサプライズなんじゃないか?って思ってしまって、思わず、ニヤけてしまう。

▲あたたかな照明と可愛らしいお菓子

ヘルシンキの朝は、どこか遠くにあるようで、でもすぐそばにある。
急ぐことはなにもない。
静かな時間が水色の空と繋がっている。



<色ごとのインスピレーションでエッセイを書いています🖊️>


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