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かつての相棒

強い風が吹く。これは自然的な風ではなく、明らかに意図的に誰かが起こした風だ。

今日は快晴。雲一つない空。

俺はとある理由で小さな街を出て旅をしていた。

シュオン…

「いッ…!」

鋭い風が頬を切り裂いた。

「あっ…!」

獣は高い声で鳴いている。

理由の原因がこちらを睨み付けた。

「…大きくなったな!グリ!」


数年前

「ママ、僕もペットほしいよ…」

「ダメ、食費もかかるし、散歩とかもどうせ行かなくなるんだから。」

「でも隣の家のケンジくんは犬を飼いはじめたって…」

「よそはよそ、うちはうちよ。」

「…」

数日後


「ヒロちゃん?ちょっと来なさい。」

「…!」

母は、小さな鳥をケージにいれて持ってきた。

「まあ、これなら散歩もしなくていいし…」

「いや…俺ワンちゃんがほしかったの!なんでオウムなの!?ママのバカ!」

「あ、コラ!ヒロちゃん!」

さらに数日後

「ただいま!」

「タダイマ!タダイマ!」

「…グリ!ただいまじゃなくて、おかえりだよ!」

もらった時に嫌がってた事なんてとっくに忘れていた。

「タダイマ!タダイマ!」

「もう…ねぇ、グリ。お腹空いた?」

「オナカスイタ!」

「へへ…しょうがないな。」

「ヤッター!」

そういって親にバレないようにエサを持ってきてあげた。

「オイシイヨ!」

「なあグリ。ケージの中って狭くないの?」

「セマクナイ!」

「そうか…でももっと広いところ見せてあげる!」

そういって僕はベランダに出た。

「なあ、見ろよ…あっ!」

檻を開けてしまった。あっという間にグリは翔んでいった。



そんなグリが大きくなって僕の前に現れた。

乗れ。と言わんばかりに腰を下ろしたグリ。

「いよっ。」

俺は飛び乗った。

グリは羽ばたき、高く翔んだ。

「あっ…そういえば…言い忘れてたな。」

「…」

バサバサと羽を広げて空を飛ぶ。

「…グリ。おかえり。」

「…タダイマ。」




こういった企画に参加するのは初めてです…!最後まで見ていただき、ありがとうございました!


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【偽名】佐久間 ユマ 見ていただきありがとうございます! これからもよろしくお願いいたします!

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