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イギリス&トルコのタイルと建築の旅⑯【ヴィクトリアンタイルの宝庫・プリンセス・ルィーズ】


大英博物館を出た後は、チェックしていた近くのパブ、プリンセス・ルィーズへ向かった。
可愛い郵便局発見。
違う色の煉瓦を組み合わせて煉瓦で模様が描かれた壁面。
深いグリーンのタイルらしきものが貼られたビル。
天辺には時計塔、コーナー部分だけタイルが貼られたおしゃれなビルだった。
そしてパブ、プリンセス・ルィーズに到着。
1872年、ヴィクトリア時代に建てられたパブ。
ヴィクトリア朝の内装が期待大。
パブの名前、プリンセス・ルィーズは、ヴィクトリア女王の娘、ルィーズ王女にちなんで名づけられたという。
入口の床モザイクタイル、なんと優雅なラインなのか!
ヘキサゴンのモザイクタイルをベースに、細かくカットされたモザイクで中央や周囲に、植物文様が描かれている。
モザイクタイルの形を利用したドット絵ではないのがまたすごい。
そして、壁面には、これまた色彩が美しいチューブライニングタイル!
ブドウやリンゴ、モモなどが盛られた杯が描かれている。

扉を開けると、思わず悲鳴を上げそうになった。
壁面には、チューブライニングタイルと、腰壁に貼られたマジョリカタイル、床には、モザイクタイルと、目の前に広がるタイルロードに歓喜。
これぞヴィクトリアンタイル!と唸りたくなるくらい、
深みのある上品でシックな色合わせのマジョリカタイルにうっとり。
こういうのが、見たかった!
V&Aでも大英博物館でも、もちろんタイルの展示大充実で、満足はしていたのだが、
こういうマジョリカタイルのコーディネイトはもちろん、マジョリカタイルもほとんど見られなかったのが、なんとなくではあるが物足りなさのようなものを感じてた。(工業製品的な扱いだから?!)
それが一気に解消されていくのを感じた。
博物館などの展示ケースの中ではなく、実際のお店で使われているという、タイルにとっても
最も良い形で目の当たりにできた感激。
この通路、タイル好きにとっては、最高過ぎる空間ではないのか!?!

重厚感あふれる木製のカウンターと、
ガラスのエッチングが美しい扉。
扉で細かく席が仕切られているのは、階級制度があった当時、労働者階級と上流階級とでは、異なる部屋や入口が設けられていたことからその名残が残されている。
店の奥のカウンター
奥にはマジョリカタイルの貼られた暖炉があった。
この暖炉の近くの席に着席。
ブルーの発色が美しいマジョリカタイル。
立派な暖炉は、外枠と内枠にもタイルが貼られていて、
こちらにも正方形のマジョリカとボーダータイプのマジョリカが合わせて貼られてる。
暖炉だけではなく、周りを見渡すと、
あっちにもこっちにもマジョリカタイルがあるではないか!
うおおおおぉ、鼻血が出そう・・
タイルを撫で回しては写真を撮る、を繰り返し、かなり不審な動きをしてしまったが、
パブだからか?昼間はほとんどお客さんはおらず自由にさせてもらえて有難かった。
(撮影はもちろん了承済)


奥は暗めかと思いきや、天窓からやわらかい光が差していて、程よい明るさに。
タイルだけでなく、ステンドグラスも目を楽しませてくれる。
とりあえず注文したのは、
りんごのお酒、アップルサイダーはとても美味しく飲みやすかった。(ちょっと飲んでしまった後の写真;)
2階も見せてもらう。
2階は食事がゆっくり楽しめる落ち着いた空間に。
2階の暖炉にも大理石と合わせて、マジョリカタイルが貼られていた。
更に厨房にもこんなマジョリカタイルを発見。
クワトロフォイル型をモチーフに細かい模様のレリーフが入っている。
上のボーダーのレリーフと文様がリンクしていて、こちらも色合わせがとても好き。

更に、地下のトイレへのアプローチ。
なんと、トイレへのアプローチがこんな豪華であっていいものなのか?!
日本の昔の料亭のように、夢から覚めないように、という配慮からなのか?
飴釉が美しすぎるレリーフタイル、ゴージャス感をアップさせるボーダーレリーフや役物タイルのオンパレード。
それらがトイレの扉の前まで続いている。
レリーフタイルの深い飴の濃淡がたまらん・・
そしてもう一つの出入口から外へ。
階級によって出入口が分かれていたとのことだが、両方の出入口ともタイルの豪華さは変わらないようで、
階級によって内装などは区別されず楽しめたのだなということもうかがい知れてよかった。

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