イギリス&トルコのタイルと建築の旅㉑【ジャックフィールドタイルミュージアムその一】

バーミンガムを経由し、翌日はグラッドストーンポタリーミュージアムへ行くつもりだったので、
バーミンガムで1泊を予定。
早朝、ロンドンのユーストン駅から出発した。

車内放送があったが、よく聞き取れず、乗客がぞろぞろと立ち上がった。
何事?!と、乗り込む時に少し挨拶を交わした同乗者の方に聞いてみると、
電車が故障したので、ここで代わりの電車に乗り換えするのだという・・
ええっ、そんなことってある~?!

ああ、これじゃバーミンガムで乗り換えの時間間に合わないかも~


この後は、バスも不便なところなので、タクシーに乗ってタイル博物館へ向かう。

エントランスのファサードは、工事中できれいに見えず。
英国シュロップシャー州のアイアンブリッジ渓谷に位置するミュージアムのあるこの地域は、産業革命の発祥地として知られ、
産業革命により機械化が進み、タイルの大量生産が可能になったことなどから、
1840年から1960年にかけて装飾タイルの製造が盛んに行われていた。
ビクトリア朝時代のイギリスでは、ストーク・オン・トレントと並んで、世界的な装飾タイルの中心地であったという。

ミュージアムのエントランスでは、孔雀の象嵌タイルが出迎えてくれた。




まだまだたくさんのタイルが、、



元はクレイヴン・ダニル社の工場事務所に掛けられていたものだそう。



ゴシック・リバイバル様式で建てられた新たな建築物に用いられたりと大いに使用されたという。




まだまだたくさんあった象嵌タイルのコレクションが眼福だった。










ジャポニズム影響を受けた着物を着た女性が描かれたタイルもあった。





部屋の暖炉は、もちろんタイル貼り。
深いグリーンは、最もイギリスらしいイメージだな。



アーツ&クラフツの手描きのタイルたち











地下鉄のホームに貼られたタイルを再現。
再現されたタイルは、クレイヴン・ダニル社製造のもの。
実際にコヴェント・ガーデン駅では、約100年前にモー社で製造されたものが今も使用されている。
デザインは、この路線のすべての駅を手掛けたレスリー・グリーン。

装飾と共に掃除のしやすさからもタイルはよく用いられていたという。
こちらの羊と牛が手描きで描かれたタイルは、ヨークシャー州の精肉店で使われていたものだそう。


こちらの教会の礼拝堂を再現したコーナーでは、教会が他の建物に改装された際のヴィクトリア朝時代のタイルを使い、当時の礼拝堂の雰囲気を再現したもの。
いくつかのメーカーの象嵌タイルが組み合わされている。

暖炉やポーチ、廊下、キッチン、洗面台などにタイルが使用されていた。
こちらのタイル貼りのポーチは、タイル貼りのポーチの典型的な例だそう。
こんな豪華なものが典型的だったとは・・さすがに中流階級以上の邸宅であろうが


1871年のロンドン万国博覧会に出品されたといわれているものなので、当時の技術では最高峰に値するものか?!
カラフルな孔雀や植物モチーフのマジョリカタイルが複雑に組まれたとても華やかなもの。

チューブライニングで描かれていて、凝ったものだった。


なんと、後ほどロンドンでこのパネルと同じで色違いのものが使われたパブを偶然見つけて狂喜した。

煙草のヤニや油汚れがあると思えるパブの壁面も、全てタイルなら
美観と共にかなり手入れもしやすそう。

天井近くにも豪華なタイルが貼り巡らされている。



おとぎ話や童謡、田園風景などが描かれ、待合室の壁面を明るく装飾。
子供たちの興味を引き付け、恐怖や苦痛から気を紛らわせ、
衛生面からも清掃しやすいことからタイルは広く用いられていた。


天井や床面の細かなモザイクタイルや、壁面の様々なタイルの組み合わせが美しい。


水にも強いタイル、洗面器を置いて使ったものか?!


こちらは、紅茶の広告タイルパネルで、クレイヴンダニル社製
この後、展示はまだまだ続き、更なるパートへ
