【詩】ラストシーン
静かな波の音と
潮の香り
夕暮れの海を見つめる
少し大人びた横顔
思わず声をかけた
「約束、覚えてくれてたんだ」
振り向いて答える笑顔は
昔と変わらない
「忘れるわけないよ」
そう呟いて
また海を見つめる
あの頃の二人には
怖いものなんて何も無かった
夢を語り笑い合う
そんな日々が
ずっと続くと信じていた
それぞれの道を選ぶ日が
いつか来ることは
分かっていたのに
「元気でね」
込み上げて来る想いを
抑えることしか出来ないのに
不思議と心は穏やかだった
君が幸せなら
それでいい
優しい潮風が
涙の雫をさらっていった
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