日記 パン屋の味をまだ知らない
会社に向かう道の途中に、いつも行列ができているパン屋がある。
私が朝からそのお店の前を通ると、だいたい20人くらいの若い女性がいつも並んでいる。毎日同じ顔ぶれなのか、ちがうのかはわからない。パンが好きな人は私の中でみんな同じ顔をしているからちがいがわからないのだ。
お店は大部分がガラス張りで、外からでも店内が見えるようになっている。気になって歩道からチラ見すると、めちゃくちゃオシャレな雰囲気だった。パンの並べ方からしてそこらの街のパン屋とはちがう。なんというか、余裕がある。よく置いている服が少ない服屋さんがオシャレに見えるけど、あれのパン屋さんバージョンみたいな感じだ。
クロワッサンの並べ方も、大きな丸い皿に円のように並べていて、もうそのまま写真に撮ってInstagramにアップしたいくらいきれいだ。他のパンも全部きれいでピカピカとしている。すごく食べてみたい。すごく食べてみたいのだけど、いつも眺めているだけでまだ一度もそのお店に入ったことがない。私はそのパン屋の味をまだ知らない。
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今年、ますます文章を書いていきたいなと年始に思っていたのだけどイマイチやる気がでず、「誰か三毛田のおしりをたたいてくれませんか(精神的に)」とXで募ったところ、なんとミーミーさん、猿荻レオンさん、亜麻布みゆさんという豪華メンバーが来てくれた。本当にありがとうございます。
4人で日曜の昼から餃子を食べながらお酒を飲み、みなさんの文章への挑戦している話とか、うまくいかなかった話とかを教えてもらった。私から見ると偉大な文才をお持ちのお三方でもこんなに頑張ってるんだなあと現実を知り、その本気度におののき、私は本当に(精神的に)おしりがたたかれたみたいな気持ちだった。

なにかのくだりで、亜麻布さんが「機関車トーマス」と言ったのにゲラゲラと笑ったんだけどそれは忘れてしまった。くやしいな。なんだったんだろう機関車トーマス。そんな風に話の大部分はお酒で忘れてしまったのだけど、すごく楽しかったことと、「やるぞおおお」という前向きな気持ちが私の中にみなぎっている。
おしりたたき会、やってよかったな。会のネーミングこそ間違えてしまったような気がするけど、あのですね、本当に性的なアレは全くないですから。心の鞭を叩いてもらったというか、そういう意味ですから。誤解しないようにお願いしますね。
私ってば自分から誘ってオフ会なんてやるようなキャラだったっけと我ながら思っていたけど、こんな楽しいのならやってみるもんだな。パン屋もいつまでも気にしていないで、店内に入ってピカピカのパンを買ってみればいいんだ。これは同じ話なのかもしれない。とにかく私はこういうウジウジしたところがあるので、今年は気まぐれでもなんでもやってみたいことはやってみる年にしていきたい。やっと新年の抱負らしい抱負ができたような気がする。
陽気な酒豪たちのペースに合わせて飲んでいたらべろんべろんになり、帰りの電車で寝過ごし、戻る電車でもまた寝過ごし、妻からの2万回目の電話で起きてなんとか最寄り駅まで辿り着くことができた。駅まで車で迎えに来ている妻をかなり待たせてしまったのに、妻はまったく気にしておらずとても優しかった。
家に帰り、一旦寝て、シャワーを浴びて洗濯物を干して、お茶漬けを食べて歯磨きをして、妻に「いつもありがとうございます」と10回言って寝た。寝室で「酒とにんにくで口が臭すぎ」と妻に言われ、牛乳を飲んでまた歯磨きをして別の部屋で寝た。ゴオオオオオとなんかうるさいなと思ったら空気清浄機がフル稼働している音だった。
