人との距離感、正解はどこ?#01
人との距離感に悩む人はどれくらいいるのだろう。血の繋がりがある親との距離感でさえ悩むことがあるのだから、血の繋がりもない赤の他人との距離感に悩むのはごく普通のことである。この10本の記事では、あらゆる「人」との距離感について考察していきたい。
人間は生まれる環境を選べない。もちろん親も選べない。しかし、自分の周りに誰がいて、生涯付き合っていく人が誰なのかという人間関係は、自分で選び、変えることができる。人間関係は、変えることができる環境要素の中で最も重要なものの一つであると考える。しかし、そのためには、まず自分自身を大切にし、自己を守りながら他者との健全な関係を築くことが不可欠である。だからこそ、受け身になりすぎず、自ら適切な距離感を保ちながら、良い人間関係を構築していくことが大切である。
私自身、現在の人間関係を見ると、無意識のうちに良い方向へと人の取捨選択をしてきたように思う。しかし振り返ってみると、確実に人との関わり方が変わったターニングポイントがあった。それについて振り返りながら、人との距離感について考えてみてほしい。
前提として、まず私の現在の人間関係について少し説明させていただきたい。私はとにかく一人が好きで、一人の時間がないと疲れてしまう。しかし、その一人の時間は、周りに誰かいても自分の世界に没頭できれば十分であり、完全に一人になる環境を絶対に作らなければならないというわけではない。今の友好関係は、基本的に1対1の関係が多く、グループもかろうじて2つあるくらいで、狭く深い関係を築くタイプだ。そのグループでも、中心になって話を回す役割ではなく、気ままに話に参加するくらいの立ち位置である。これは、あくまで「現在の」私の情報である。
さて、現在の情報をお話ししたところで、時を中学2年生の2017年に遡る。私には中学入学当時から仲の良い親友がいた。クラスも部活も同じ、帰る方向も同じで、常に一緒にいた。しかし、ある日、親友が部活で大怪我をし、それが原因で不登校になってしまった。私はもともと人と話すことが好きだったため、学校には友達がいたが、親友がいなくなった穴は大きかった。たとえ不登校でも、大好きで大切な親友であることには変わりなく、元気を取り戻せないかと試行錯誤し、親友に多くの時間を費やした。しかし、それが後々私を苦しめることになった。私が親友に尽くしている姿を見て、親友の親や担任、そして学年主任までもが親友のことを私に任せるようになったのである。詳細はここでは割愛するが、親友を元気にしたいという気持ちで動いていたが、結果的に自分のエネルギーが吸い取られることになった。ここで私は、距離感を誤ったことに気づき、親友と話し合って互いに違う道を進むことにした。親友とは今でもたまに連絡を取り合い、第一志望の素敵な大学に入学して楽しい生活を送っているらしいということで安心している。
この距離感のミスに気づくまでに、私は1年半以上もかかってしまった。しかし、そこからは、どこかで一線を引いて自分を大切にした上で人を大切にすることを学んだ。アメリカの有名な自己啓発作家、ルイーズ・ヘイも「自分を愛することが他者を愛するための基盤である」と言っているように、まずは自分を大切にすることが人間関係における基盤であると考えるようになった。
自己を守りながら他者との健全な関係を築くことは、人と適切な距離感を保つために重要である。私の経験からも、自分を大切にすることが他者との関係を良好に保つ鍵であることがわかるだろう。もし人との距離感で悩んでいるのであれば、一度自分の心を守れているか、自分を大切にできているかを見直してみてはどうだろうか。
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