愚者色情パンくずソクラテス/太宰コサム
太宰コサムさんのエッセイ
「愚者色情パンくずソクラテス」を拝読しました✧*📖 𓂃𓈒 𓂂𓏸
(2024,10,1 読了)

読書会仲間でもあるコサムさんのブログで執筆していたエッセイをまとめたZINEです。
今年の文フリ福岡に出店が決まり、簡単な感想を載せたPOPを作成するために急いで拝読しました。
コサムさんと初めてお会いしたのは、今年の2月にイラストレーター・モトムラタツヒコさんのアトリエで開催されたクスクス読書会さん主催の「詩の読書会」。
スラリとした好青年で奥深いなにかを秘めているような方だなというのが第一印象でした。
それから何度かお会いする機会があり、第一印象にプラスして繊細だけどユニークな方というイメージに。
そんなコサムさんが初めてエッセイを執筆されたということで興味津々で拝読したのですが……
だいぶこじらせてるなぁというのが率直な感想。これは太宰を名乗るだけあるなと。
ところがね、このこじらせ部分にだいぶ共感してしまっている私もいるのです。
生きづらいと感じたりモヤモヤしていることをこんなに鮮明に言葉にしてくれるコサムさんに尊敬の念が湧き上がってくるのです。私ではこんなに的確に言葉にできません。
彼らは何を以てして、なにを担保にして「テレビを信用」してきたのか、と。
そうした「なんとなくそうだから」という理由で、定めたルールを知らずとも、盤の前に座れてしまうのが、「資本主義経済システム」という競技なんだ。
美談で終われないからこそ、人生なのではないか。心暖まる、などという言葉に集約されるほど、人生は、人間たちは単純ではない。
そしてタイトルにもあるように性に関してのこともありのままに描かれていて、ユーモアも忘れていないところがさすが。
読書会仲間という贔屓目を抜きにしても、とても読み応えのある一冊でした。
これは、俄然コサムさんに興味湧いてきたぞとなってきたところで文フリ福岡にて新作の短編エッセイが発売されることに。少し遅れて購入してこちらも拝読しました。
「ぼくの環世界」
(2024,11,11 読了)

コサムさんがお家から一歩出るとそこは敵(ストレス)だらけ。だけど、なんとなくゲームの様に妄想しながら楽しんでいるかのようなコサムさんの姿が目に浮かぶようなエッセイでした。
私も居酒屋勤務だった時に、自転車での出勤途中によく会う方がいらしたのですよね。彼も自転車で通勤していて、私より先に勤務先に到着するので同業者というところまで分かってしまいました。決してストーカーではありません。
そんな彼と私は出勤の度に密かに自転車競走していました。いつも負けていたけれど。
私がお仕事を辞めたのでもう彼に会うことはないと思っていましたが、先日久しぶりのお出かけの際に通勤路を通ったらその彼と遭遇。
ちょうど通勤時間と私の外出時間が重なったのでした。
そして私と彼はそこから一気に距離が縮まり……なんてことはあるはずもなく。
元気に走り去る彼の姿を見て、元同業者故に仕事のしんどさはわかるのでどうかご自愛くださいと心の中で呟いたのでした。
いつの間にやら私の小話になっていますが。
話を戻してコサムさんはというと、自分のことを卑下しつつ、他者に対してときに優しくときに鋭くツッコミを入れます。
きっとね、誰よりもずっと真剣に世の中のことを見つめ、考えている方なのだと思います。
そんな優しきこじらせ男であるコサムさんを読書会仲間として誇りに思うし、愛すべき存在だと思いつつ感想を締めます。

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